干物女と犬系男子

[ 1/1 ]




「もしもーし」

『もしもし』

「久しぶりだねー!」

『そうだね!仕事どう?』

「順調順調!でも、なまえに会えない時間が長くなるのは辛いなぁ」

『おお』

「あ!あのね、来週の日曜日、俺予定なくなったんだ!会えないかな?」

『あー、うん、空いてる、けど』

「……けど…?」

『その日部屋片付けようかと思ってたんだよねー。しかも家出るのめんどくさい』

「あー、なまえ、干物女だもんね!」

『……うっ』

「あ、じゃあ、俺が家に遊びに行こっか?」

『……え。あ、あの、休日は、親がいて、ですね』

「冗談だよ。あははっ、かわいいなぁ」

『……おい音也。からかうな』

「いいじゃん。かわいいんだから」

『やめろおおおお!干物!そうだ!わたしは干物なんでしょ!?なのにかわいいの!?』

「干物でもなんでもいい。かわいいよ、なまえ」

『っだあああああ!』

「あっはは!あー、おもしろいなぁ」

『ほんとにもう……』

「で?日曜日はどうなの?」

『……うちの近くなら、いいよ』

「やったー!干物女も、俺には弱いんだね!」

『うるさいっ!』




















干物女と犬系男子
-------------------

『照れることをさらっと言うな!』

「えー、だって言わなきゃ伝わらないじゃん」

『……でもですね、どう反応していいのかわからんのですよ』

「そのまま照れてればいいんだよ」

『………(でもさすがに、こう言われ続けると慣れちゃうんだよなぁ)』

「あ。またまたぁ、照れちゃった?かわいいなぁ!」

『違うわ!』







prev / next
back
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -