それは嫉妬

[ 1/1 ]



『………』

「………」

『………』

「…なまえ」

『んー?何、祐希』

「あー、何でもない」

『そう』

「………」

『………』

「……ねぇ」

『ちょっと待って今いいとこ』

「…俺より漫画が大事?」

『いやいやそんなわけ……!? ちょ、祐希!はなし…』

「だめです。ちゃんと待ったんだから、ご褒美くらいもらわないと」

『……だからって…いきなり後ろから…だっだだ抱き締めるとかそんな』

「何ー?もっと大きい声で言ってよ」

『……うるさいっ!』

「わ……。今、すごい顔真っ赤」

『………』

「もう俺ほったらかして漫画とか読まないでね?」

『……うん』

「はい、よくできました」











それは嫉妬
------------

……目の前で漫画読まれるのってこんな気持ちだったんだ






prev / next
back
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -