ピヨ・プリ=仁王語
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「合宿だなー」
「そうじゃのー」
「今計算したらさ、俺ら何気に邑と関わって一週間しかたってねぇんだけど。」
「十二分に馴染んでるから大丈夫じゃろ。
気付いたらおまんと赤也が名前呼びしとったし。」
「まぁなー」
「気付いたら美舞が普通に馴染んでたんだからびっくりだよな。」
「んー、まぁそういうのは邑の得意技だから。」
合宿初日の朝、駅で会った潤斗とブン太、ジャッカルは一緒に集合場所へ。
「はよー」
「おはようさん」
「おはよう」
「ああ、三人共おはよう。荷物をバスに詰め込んどいて。」
「おー」
「ピヨー」
「(仁王、また新しいの増えたな…)」
三人がバスの荷物入れに向かえば、そこには邑と柳生が。
「おお、邑が来てる…!」
「何驚いてるんだよ。俺がお前より遅く来た時あったか?」
「ありませんね。美舞さんは私よりも早い時が多いですから。」
「まぁ邑は朝めちゃくちゃ早いからの。
ハイ、俺らの分の荷物。」
「俺別に荷物積み込む係とかじゃねぇから」
邑に荷物を押し返され、しかたなしに自分で荷物をバスに積み込む。
「一応言っとくが、コレ当たり前だからな?」
「ピヨー…」
「は?気持ち悪いなら今のうちにトイレ行ってこい。
まぁお前の事だから、腹減ったのと電車酔いだと思うけど」
「プリッ」
「俺はちゃんと酔い止め持って来たから大丈夫だ。」
潤斗がトイレに向かったのを見送った邑。
そして少し離れていた所で2人の会話を見ていた3人は…
「…いや、可笑しいだろぃ。」
「仁王語を的確に理解して受け答え出来るってスゲーな」
「そもそも仁王語ってなん…」
「仁王君の言葉を理解するぐらい私にだって…」
「Σ柳生?!」
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