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のさざめき
SS




01失恋しますように。参拝客に倣って手を合わせる。オレがEdenで一番未熟なのは理解している。だから此処でこの恋を神様に殺させる。「あ!ここに居たんだ!」「先輩!?」振り返れば問題の人が。「会いたかったから、日和に居場所教えて貰っちゃった」……神様、話聞いてましたかねぇ?


02「こ〜ちゃん、肉まん食べたいから繁華街行ってくるね」「…は?1人でかよ」「うん」ほわほわと抜けた笑顔の先輩に溜息。「俺様も行ってやる」「え?」「クソ弱そうなお前が1人で歩いたらアブねーだろ」「お散歩の時間?」「シバくぞ」「じゃ…デート?」可愛い顔で聞くんじゃねぇ!


03「瀬名さんが好きです!」ありがとう。それで終了。好きも綺麗も、貰えれば嬉しいけどそれまで。その筈だったのにね。「ねぇ。あんたの事、結構好きだよ」「ありがと、泉」「…チョ〜うざぁい」「なんで!?」ありがとうだけじゃ嫌だと泣いたあの子達の気持ち、今更思い知らされてる。


04「さっき転校生ちゃんに投げキスしたよね」「ええ、そうね」「私にもキスして!」「もちろんよぉ!」彼は明るく笑ってくれたので、安心して一瞬目を伏せて溜息……をつくはずが、伏せたはずの眼前に端正な顔。溜息は彼の口内へ。「は、」「ふふ。…投げキスとは言われてないものね?」