休日











「ジャッカル…!」
「あれー?大将、何怒ってるんですか?」
「お前がこんなことするからだろ!」
「いいだろー他に誰もいないんだから」



 甘く耳元で囁けば彼はびくりと震えた。
 今、この愛しい存在がどこにもいかないように、腕の中に捕まえている。
 忙しい人だから、たまには俺と遊んでほしいってのが本音だが。



「そういう問題じゃなくて」
「じゃあどういう問題なんだ?」
「それは、っ──────!」



 耳を軽く噛んだだけなのに、彼は顔を赤くして俺を突き飛ばし、蹴りを繰り出した。
 危うく直撃するところだった。
 あれは相当痛いっていうのに。



「ジャッカル!いい加減にしろ!」
「おーおー怒るなって」
「お前と言うやつは」



 怒っているようだが顔は真っ赤で可愛い。
 それを見て笑えば機嫌を悪くしたようで、さっさと部屋から出て行こうとする。
 しかし俺がそれを見逃すわけもなく。



「!?」
「…からかって悪かった」



 クォークがドアに手を掛けると同時に抱き締めて耳元で囁く。
 驚いている彼の手を掴んで、ドアから引き剥がせば俺のペース。



「な」



 顎を捕らえて何か言おうとした唇に口付け。
 わざと鳴らしたリップ音に狼狽えたクォークの腰を引き寄せた。
 


「おま…っ、何を」
「頼むよクォーク」



 耳元で囁く。
 これに弱いことを知っていて、俺は何度も耳元に口を寄せていた。



「お前の温もりが欲しい」
「っ────」



 服の下に手を滑り込ませれば、クォークは息を呑んで俺の胸を押した。



「や、め、ろ…っ」
「そう言うのはもっと嫌そうな顔して言えよ」
「っ!」



 引きずるようにクォークをベッドに導くと、そのまま柔らかいシーツの上に押し倒す。
 首筋に顔を埋めれば彼の匂い。
 耳を掠める彼の息遣い。



「あー…」
「ジャッカル!どけ!」



 ぐい、と体を押しのけられても俺はクォークの上に馬乗りで。
 体の中の熱はもう抑えきれないとこまで来ていて。
 真っ赤な顔のクォークが白いシーツに映えて。






「…クォーク、俺、やっぱり我慢できねぇわ」
「な、何を言って」
「一回だけで済ますから」
「お前…っ!」
「クォークが可愛すぎるのがいけない」
「発情期の獣か!どけ!今すぐ消えろ!」



 暴れ出した彼の手を捕らえてシーツに固定。



「無理やりされるのが、好みだったか?」
「っ!ふざけ…っ」
「俺はまじめだぜ」



 ギリギリと睨みつけてくるクォークを見て笑う。
 そしてその反抗的な唇に触れるギリギリの所まで顔を近付けて寸止め。



「っ……」
「融けるようなキス、しようぜ?」
「そんなこと聞くな!」
「ほら、早く舌出せよ」
「………」
「怖じ気づいたか?」



 戸惑うように視線をさまよわせるクォークの目をじっと見つめる。
 恥ずかしがり屋の彼はなかなかを舌を絡ませてくれない。
 しかし、今日は違うようで。






「こ、これで…いいのか…?」
「っ…!」






 困ったように視線を逸らしたまま、だらしなく口を開いて赤い舌を突き出す姿。
 目が眩むような光景。



「ジャッカル…?」
「やらしー」
「っ、む!?」
「一回で終えれねぇかも」



 その赤い舌に寄り添うように舌を絡める。
 ぬるりと絡む唾液は蜜のように甘く、蜜を吸いに来た蜂はこんな気持ちなのかと錯覚する。



「っん、ぁ」
「あー…可愛い」
「ジャッ…!」



 堅物のクォークがこんな可愛い顔をするなんて。
 俺しか知らない一面に自然と笑みが浮かぶ。

 抱き締めるように腕を回して、もう一度赤く濡れた唇に深く口付けた。





 
















───────────

何気に一番需要があったジャクォ
ぬるいですか、すみません(^ρ^)
遅くなりましたが書いてみました!

つづ…く?
いやつづかないかもしれない

読んで頂きありがとうございました!



 2012.8.23.
 

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