※お手数ですが名前変換は上記各ページでお願いします。
恋をすると女性は美しくなると何かの本で読んだ記憶がある。
彼女と出会ってだいぶ過ぎたが、彼女は我々と会ってからとても、女性らしくなったように思える。その彼女の意中の相手は我々と彼女よりも少し前から共に行動している男で少々単純で無鉄砲なところがあるのがたまにキズだが愚かではない。医師を目指しているらしい。
そして彼もまた、彼女を特別な感情をもって接しているように見えるのは私の勘違いではないだろう。
「あとは最終試験のみだな、クラピカ」
「そうだな……レオリオ、彼女に気持ちを伝えるなら今のうちだぞ」
「なっ、」
我々はハンター試験をともにうける仲間としてこれまで行動してきたが、それももうしばらくすれば終わりだ。最終試験がすぎれば皆バラバラとなる事だろう。それまでに、レオリオと彼女の想いは通じ合ってほしいと思う……一番近くで見ていた身として。
「ハンター試験がおわれば、その後はいつ会えるかも分からないぞ?次会うときに彼女はもう他の男を見ているかもな。それでも……いいのか?」
「……よくねぇよ」
レオリオは私の言葉をきいて少しだけ、なにかを決心したようだった。
彼らを見ているととても微笑ましいと同時にとても歯痒くて試験が終わる前にどうにかなってほしいと願っているのだが、どうにか上手くいきそうだ。
彼らのように特別に大切に思える相手が存在するのは良いこと、だと思う。そしてそういった相手とはいつ巡り会えるかいつ離れることになるか分からない。だからこそ人はそういった相手を大事にしたいと願うのだと思う。
「……どうかしたか?」
「なに、私らがいる間にレオリオとナマエがくっつけば良いなと思っただけさ」
「お、おまえな〜〜そう簡単に言うなよな。こっちは色々精いっぱいだっつの!」
「時は永遠ではない、人の命あるうちに伝えておかないと後悔するぞ」
「わーってるよ」
これだけ言っておけば、大丈夫だろうか。
彼ら2人が幸せそうに笑う顔を見れるのがこの試験の中でも密かな私の楽しみの一つ。
今後の展開、楽しみにしておこう。
(これからの end)
(1/1)
←|→
back