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    カーテンの隙間から朝の日差しがきらきら差し込んで私たちの部屋を優しく照らしている。そのひかりの眩しさで目を覚ましてゆったりのったり隣で寝ているか彼を起こさないようにベッドから抜け出す。
    彼は昨日も夜遅くまで勉強していたみたいだった。私も彼が寝るまで起きてようと思ったのだけれど、睡魔にまけて結局スヤスヤしてしまったようで。ベッドまで運んでくれたのも彼だろう(いや彼以外にいないわけだけど)

    お疲れであろう彼には美味しい朝ごはんでも作ろう。トースト、フレンチトースト、パンケーキ。うん、パンケーキにしようかな。うんそうしよう。
    勉強っていうのは頭を使う。頭を使うとエネルギーをたくさん使うので甘いものがほしくなる……らしい。


    タマゴを割ったり粉をはかったり。パンケーキってやつは美味しいけどあとの洗いものが面倒な料理だなとつくづく思う。まぁそれも「うまい」って笑いながらたべてくれる彼を想像すればなんてことはないのだけれど。

    フライパンを熱して少し冷ましてから生地を流し込んでパンケーキを焼き始めれば、部屋がほんのり甘い香りでいっぱいになる。

    …………すると、


    「朝からいーにおいだなぁ……」
    「おはよう、レオリオ。よく眠れた?」


    おう。って返事をしながら寝癖だらけのまだ眠そうな彼がこちらに近づいてきて肩越しにひょっこり手元を覗く。その距離の近さにちょっぴりどきりとする。





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