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「わぁ!」
「な?言ったとおりだろ?」
翌朝、レオリオに連れられてお墓参りにきていた。丘の上の十字架を模したお墓のところからみる朝日と海は光を反射してキラキラと輝いていた。
「綺麗、」
「……これが俺のダチの墓。ピエトロってんだ」
「ピエトロさん……」
ピエトロさんのお墓の前にひざをつき手を合わせる。
レオリオと私を、出会わせてくれてありがとう。レオリオのお医者さんになる夢、叶えさせてあげてね。
……そっと立ち上がると「もういいのか?」というレオリオ。それに返事をして、今度は私がレオリオに聞く。
「ねえ、昨夜の考え事ってなんだったの?」
「あーそれか」
「?」
「なぁ、ナマエは本当に俺について来て良かったのか?」
「どうして?私、後悔してないし着いていきたいって言ったのは私のほうだよ」
そう、みんなと別れるとき私も故郷に帰ることだってできた。けど、私は違う選択肢を選んだ。9月までレオリオと行動するって。その選択に後悔はしていない。
「……いや、正直嬉しいけどよ」
「じゃあいいじゃん、違うの?」
「ちがくねーけど、なんだ、お前本当に俺なんかでいいのか?」
少し、不安そうなそんな顔してたずねてくるレオリオに今まできちんと気持ちを言葉にしていなかったことを思い出した。そうか、きちんと伝えていなかったんだ私の気持ち。
「……私はレオリオが好きだよ」
「……おう、」
「その、友達としてじゃなくてレオリオのことちゃんと男の人として見てる。私の好きはそういう″好き″だし、だから一緒にいたいと思ってるよ?」
「!」
「レオリオは、違うのかも……しれないけど」
私、勝手にレオリオとは両想いだとばかりおもっていたんだけど、違ったのかな。
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