Toソニック


君は楽しくしているだろうか。
どこを見てももう青い風は見当たらないが、こちらは今でも騒がしい。

君がいなくなった後、僕の隣りに居るのはプラチナだ。お転婆は相変わらずだが僕に似合いの妻になろうと一生懸命だ。
メフィレスはシルバーが死んだ後、共に逝く様に消えてしまった。思えば奴が存在するための意思はシルバーだったのかもしれない。

そうだ。君が死んだ後プラチナはどうしたと思う?僕を手に入れたと喜ぶかと思ったのだが、それより先に君の死を嘆いていたよ。メフィレスに怒られた時より泣いていた様に思うな。


…君に手紙を書くのは最後にしようと考えてどれ程経っただろうか。僕は自分が思うより乙女趣味だったようだ。
届かない手紙を投函する瞬間は、僕の心を酷く冷たくするのだけど。
書いている時は寂しさを紛らす事ができるよ。まるで君がそこに居るかのように、僕がそう錯覚できる一時だ。

さてこんな事を書いて居るのがばれるとプラチナに怒られてしまうな。あれでも結構僕を尻に敷く恐ろしい子なんだ。
こんな僕を見れば君は笑うだろうか?笑うだろうな。でもプラチナには敵わない、君も見れば分かるさ。


さあ、僕はそろそろ君を忘れなくてはならないようだ。プラチナに悲しい顔をさせてはシルバーとメフィレスに合わせる顔がないからな。
なに、究極生命体の僕だ。君を見れば思い出すさ。それまでの一時、君を忘れる事を許してくれ。


君と過ごした日々は僕の素っ気ない生活を美しくしてくれた。この上ない感謝と愛を君に送ろう。


ではそちらでも達者で。



fromシャドウ


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