必要とされているんだって思っていた。だって私は彼が初めて欲した人間だったから。私だけが彼についていけるんだって思っていた。ううん思ってる。だってだって彼は私のことを欲しいと言っていたんだから、必要ないものを欲しいなんて言わないでしょう。ねえ私ずっと待ってるんだよ、あなたが私に手を出してくれるのを。ずっとずっと待っているんだよ。ねえなんで私の方を見てくれないの。もっと私を見てよ、もっと私を知ってよ。もっともっと私を、私だけを見ていて欲しいのに！

「ごめんけど、そういう目でお前のこと見れないから」

私は彼の初めて欲したモノだったよ、彼が初めて欲しいと口にした駒でした。



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