▽現パロ
学校の使われていなく、誰も立ち寄らないであろう薄暗い教室の一角で今日もまた男達は机を並べ話しあっていた。
「チャイナ、今日も凄くかわいかったな」
「何を言う沖田。リーダーはいつも可愛いのだ。」
「桂、てめぇは新妻とか熟女じゃねぇのかよ。まぁ、俺は神楽一筋だけど」
話しをしているのは、桃色親衛隊のメンバーである。話した順に沖田、桂、高杉といった面々だ。
「おー。いたいた。遅くなっちまった。今日も一人潰してきたぞ。」
「ったく。チャイナ娘には害虫が多過ぎる」
扉を勢いよく開けて入ってきたのは銀時と土方だ。銀時の発言での一人潰してきた。とは、桃色親衛隊の重要な仕事の一つ。彼らが恋い焦がれているチャイナこと神楽へ近づく男達の排除だ。
「旦那、マヨ方さん。お疲れ様です」
「誰がマヨ方だ」
「そういえば、リーダーは誰と帰ったのだ」
「そよちゃんじゃねぇか。昨日、神楽が俺ん家きて、明日友達と遊ぶって楽しそうに言ってたし」「まぁ銀時は所詮、幼なじみのお兄ちゃん的な存在で終わるんだろ。ククッ」
「うるせぇ。俺は神楽と結婚するんです。10年くらい前に約束してるんです」
「旦那、10年も前でさァ」
会話から分かるよう、彼らは恋のライバルである。桃色親衛隊はそんな彼らが認めたライバルしか入れない。現メンバーは彼ら5人だ。
そんな、彼らの仕事は先程の害虫駆除と神楽を見守ること。また、情報を交換するということだ。ちなみに言うと桃色親衛隊は学校では、まあまあ有名だ。だが、神楽はそんなことも知らずに日々を過ごしているのであった。
ついでにルールは、抜け駆け厳禁。また、彼女の嫌がること、困らせることは絶対にはしないと言うことだ。
そんなこんなで、今日は神楽の隠し撮り写真(体育着姿)を拝みながら、ガールズトークならぬボーイズトークをしていたのであった。
「そろそろ、暗くなったな。帰るか」
「そうだな。じゃあ、明日な」
そして、彼らは今日もまた解散し、明日も明後日も桃色親衛隊として活動するのであった。
2012.09/23
桃色親衛隊