▽カップル
設定はなんでも
「あっ。唇きれてる」
神楽は手鏡を見ながら呟いた。隣にいる沖田は覗くように神楽の唇をみた。
「本当でィ」
「リップどこやったけ?」
「棚の上じゃなかった」
神楽はすっと立ち上がり、リップクリームを探した。沖田も一緒になって立ち上がり神楽の傍にいた。
「ないアルな」
「どんくらい切れたんで」
沖田は神楽の顔をくいっとあげ、唇をまじまじと見た。綺麗な形で薄桃色の唇から少し血がでていた。
「もー。いいアルか」
神楽がそう言った時。沖田の顔がぐっと近づき、キスをした。初めは触れる程度だったのが、いつのまにか深いキスに変わった。
「どうだ。治ったろ。ついでに、この続きしやす?」
「ばか」
そう言い、二人は崩れてその続きをしたのであった。
2012.09/23
傷口にkiss