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神楽が剣道部を見学に来て、30分たったころ一人の男が入ってきた。 「ちゃんとやってるか」 見てみると銀髪の白衣を着た男がだるそうに立っていた。 「あら、先生遅かったじゃないですか。何やってたんですか?」 妙が黒い笑みを男にみせている。 「いや、ほら担任持ったから忙しくなって…ってお前、神楽じゃねぇか」 男は妙の隣に居る神楽を見た。 「こんな天パ知らないネ」 「天パじゃないからァアー!」 「あら、先生の知り合い?」 「姐御ー私、初めて見たヨ。こんな人」 「初めてじゃないからァアー。教室であっただろ、担任の顔くれぇ覚えてろよ…」 男はため息をついた。そして、神楽は教室でのことを思い出した。そう、この男こそ神楽の担任である。坂田銀時であったのだ。 「あー思い出したアル!」 「で、お前はどうしたんだよ」 「神楽ちゃんは、剣道部のマネの見学しに来てくれたのよ」 「うん」 「なるほどな。まぁ、ゆっくり見てけよ」 神楽は銀時を見た。 「うん」 2012.08/01 執筆 2012.08/01 修正 |