03


神楽が剣道部を見学に来て、30分たったころ一人の男が入ってきた。


「ちゃんとやってるか」


見てみると銀髪の白衣を着た男がだるそうに立っていた。



「あら、先生遅かったじゃないですか。何やってたんですか?」


妙が黒い笑みを男にみせている。



「いや、ほら担任持ったから忙しくなって…ってお前、神楽じゃねぇか」



男は妙の隣に居る神楽を見た。



「こんな天パ知らないネ」


「天パじゃないからァアー!」


「あら、先生の知り合い?」


「姐御ー私、初めて見たヨ。こんな人」


「初めてじゃないからァアー。教室であっただろ、担任の顔くれぇ覚えてろよ…」


男はため息をついた。そして、神楽は教室でのことを思い出した。そう、この男こそ神楽の担任である。坂田銀時であったのだ。



「あー思い出したアル!」


「で、お前はどうしたんだよ」


「神楽ちゃんは、剣道部のマネの見学しに来てくれたのよ」


「うん」


「なるほどな。まぁ、ゆっくり見てけよ」


神楽は銀時を見た。


「うん」











2012.08/01 執筆
2012.08/01 修正




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