01

暖かな日差しが部屋の中にも差し込んでくる。


「ミッちゃん、似合うアルカ?」


真新しい制服を着た少女が鏡を見ながらその場で一回転した。


「似合ってるわ、神楽ちゃん」


栗色の髪をした少女が、にっこりと微笑みながら答えた。


「ほっ本当アルカ?」

「えぇ」


ミツバは神楽の頭をなでた。と、その時だった。

ガチャー

扉の開く音がした。

「姉上、戻りました!…えっ」

「あら、総ちゃんお帰りなさい」

「姉上っ!何でコイツが来てんでさァ」

沖田は神楽を見たが
何を思ったのかすぐ横を向いた

「お前、失礼アルナ!ミッちゃんに制服見せに来ただけネ!」

ミツバはそんな2人の様子を見ながら、小さく笑た。

「そーいや、その制服…」

沖田は再び神楽を見た

「そうアル!受かったヨ!凄いだロ!」

神楽は腕を組み、沖田に制服姿を見せつけた。

「まさか、本当に受かるとは…テストでカンニングでもs「してねーヨ!」ぐっ」

総悟の言葉が終わる前に、神楽は近くに置いてあったバックを投げつけた。


クスクス
「ミッちゃん?どーしたアルカ?」


口に手を添え笑っているミツバを見て、神楽は問い掛けた。


「ごめんね、
何か2人とも相変わらずだなと思って」


そう言いミツバは、時計を見て夕食を作るからと部屋を出た。


「「…」」



2人の間に沈黙が流れる。


「カンニングなんかしてないもん」

沈黙に耐えられなかったのか、神楽が声を出した。


「…知ってる」

「受験勉強頑張ったアル」

「…うん」

そう言うと総悟は神楽の頭の上に手を置いた。


「入学おめでと」


神楽は少しだけ頬を朱くし笑ったのだった。





2011.12/18 執筆
2012.07/31 修正




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