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ピンポーン



猛暑日が続く8月、
蝉の音と共にインターホンが鳴った。



「総ちゃーん、出てくれる?」


まだ小学生と思える少女が、料理を作りながら部屋で寝ている同じ栗色の髪をした少年に声をかけた。


「分かりました、姉上!」


少年は玄関に向かい扉を開けた。


ガチャ

「どちら様ですかィ?」


玄関を開けると桃色の髪をした少女が立っていた。


「隣に越して来た"神楽"アル!これマミーが…」


そう言い神楽と名乗る少女は持っていた袋を少年の前に出した。


「…頂きまさァ」


2人の間に沈黙が流れる。


「アンタ、何年だ?」


「3年生アル!お前は?」


「4年でさァ
後、お前じゃなくて"総悟"でさァ」


「そう…ご?」




耳に残るのは蝉時雨、肌に感じるのは暑さ。

しかし、
瞳はお互いを映していた。




これが2人の出会いだったー








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