はじめてのお願い


「ちょっと待った!」

テキパキと仕事をこなし司馬昭に一礼をしてその場を去ろうとする奈々詩を引き止め、つい勢いで両肩を掴んで彼女を見下ろす。
はい、と不思議な顔をしてきょとんとしながら司馬昭を見上げる奈々詩と目が合うと、彼女の上目遣いが思った以上に可愛らしく
思わず小さく声を漏らし、両肩の手の力が緩んでしまった。
司馬昭の様子に奈々詩も次第に顔を赤らめていく。

「あ、あの、昭様…?」

空気に耐えきれず司馬昭に声を掛ける奈々詩。
何かを言いたそうに口を開いては閉じてを繰り返す。
そしてついには、パンパンと奈々詩の肩を叩いてニコッと笑う。

「いつも有り難うな!」

「はい!」

と奈々詩は嬉しそうに微笑んだ。


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