居なくなる
---------


また一人

 消えていく


また一人

 消えていく


傷つき 悲しみ 苦しんで

 消えていった


みんな、みんな

 消えちゃった


みんな、みんな
 
 守れなかった


みんな、みんな

 私の前で苦しんでいたのに



一人消えていくたびに

 心に穴があいた

塞ぐことはできなくて

 誤魔化すことも出来なくて


その穴は深く大きくなっていった


守れなかったことを後悔するたび

 その穴は広くなっていった







また一人

 消えていく


でも

 その人は私に「戻ってくる」と言った


私の心にあいた穴を塞いでくれるような

 暖かい言葉だった


「必ず戻ってくるから」

 そう言って

君は私の前から消えた


私は嬉しかった

 最後に君が言った言葉が

「バイバイ」じゃなくて

 「またね」だったから


私は待つ

 君の帰りを

桜が満開になる頃に

 再び出会えることを信じて












   -桜が咲く頃にまた会おうね-












---------
さりげなーく、私の実話っていう……。
因みに私の友達が消えちゃうのは明日の夕刻頃。
たくさん話せて楽しかったよ、ありがとう。
またね。