肝試し
---------

※なまえの台詞は『』で表わされています。




現在時刻は午後23:42。

イナズマジャパンのメンバーとマネージャーのなまえと春奈は宿舎を抜け出し
日本エリアのとある森に来ていた。

一「やぁ、円堂!俺だよ☆」

土「おーす、久しぶりだなぁ」

暗闇の中から今はユニコーンのメンバーである
一之瀬 一哉と土門 飛鳥の声が聞こえてきた。

円「一之瀬!土門!来てくれたんだな!!」

暗い森に円堂の声が響く。

一「そりゃあね、こんな面白そうなことやってるのに来るなって方が無理だよ」

豪「円堂、始めるなら早く始めないか?明日の練習に支障は出したくないからな」
鬼「そうだな、豪炎寺の言う通りその方が良いだろう」

基「じゃぁ、僕たちは先に行ってスタンバイしておくから。スタートしたら連絡してくれるかい?」
『りょーかーい』
小「ウシシシッ、とびっきり怖がらせてやる!」
壁「なっ…何をする気っスか!」
栗「嫌な予感がするでヤンス…」

鬼「春奈、怖かったら言うんだぞ?俺はお前と一緒には行けないが…」
春「大丈夫だよ、お兄ちゃん!」

綱「よっしゃ、俺たちも準備するか、立向居!」
立「はいっ、綱海さん!」
土「楽しみにしてるぜ、二人共!」
綱「おぅ!任しとけ!」

緑「二人共、覚悟してなよ?度肝を抜くような悪戯を考えてるんだからね」
吹「楽しみにしてるよ、そういえば小暮君はどんな悪戯を思いつくのかな?」
風「さぁな、俺はヒロトの方が怖いけどな」

不「はっ、くだらねぇ」
『とか言いながら来てんじゃん!』
不「う、うるせぇな、お前がどうしてもって言うから来てやったんだろ?」

虎「見ててくださいよ、絶対に叫ばせてみせますからっ!」
飛「やってみろよ」
虎「そんな態度も今のうちです!」

一「楽しみだなぁ、勿論、俺達は脅かす側じゃないよな?」
円「あぁ!一之瀬は土門と周ってもらうぜ!」
土「ん、了解」

真夜中の日本エリアのとある森では
イナズマジャパンのメンバーが肝試しを計画していた。

その中でもノリノリでやってくれそうなマネージャーとして呼ばれた
なまえと春奈は違和感が全くないというほどメンバーの中に溶け込んでいた。

事前にくじを引いて脅かす側と脅かされる側に
別れたメンバーはそれぞれ準備を始めていた。

脅かされる側は先程、再びくじを引いてペアを組んでいた。


肝試しメモ

脅かす側
 鬼道
 基山
 小暮
 緑川
 宇都宮
 綱海
 立向居
 
脅かされる側ペア
 壁山・土方
 豪炎寺・音無
 円堂・風丸
 一之瀬・土門
 吹雪・栗松
 飛鷹・なまえ・不動 



『…ねぇ、なんであたしたちだけ3人なの?』

豪「時間の問題で1つだけ3人のところがあるんだ」

不「はっ、怖くて腰抜かすなよ?」

『なっ…誰が!そっちこそビビって先に逃げないでよね?!』

不「俺がビビって逃げるように見えんのか、なまえチャンよぉ」

飛「……(口喧嘩が絶えなさそうだな…)」



円「よしっ、じゃぁ1組目から早速行って来い!」

土「よーし、行くか壁山!」

壁「えぇっ!?もうっスか!?」

円堂の言葉に1組目の壁山と土方がお互いに対照的な反応を見せながら出発した。
その後、壁山の悲鳴と土方の豪快な笑い声が聞こえてきたのは言うまでもない。

音無「基山さーん、もう1組目スタートしました!」

その円堂の後ろでは春奈がヒロトに肝試しのスタートを連絡していた。
携帯からヒロトの後ろで鬼道の声が聞こえているのか、
多少、苦笑いを浮かべている。


その後、2組目・3組目…と順調に出発し、順調に悲鳴が聞こえてくる中
何故か一之瀬が土門を引き摺って「楽しそう!!」と
なまえ・飛鷹・不動のペアを抜かして走って行ってしまった。

『……土門が引き摺られて…』

飛「え、そこなのか」

不「つーかもう行っていいか」

円「おうっ!行っていいぜ!」


『円堂は?いつ行くの?』

円「俺はもう一番に行ってきたぜ?」

『早っ!』

飛「なぁ、なまえ…」


なまえと円堂が談笑している(明矢が一方的にツッコむ)中、
飛鷹がおずおずとなまえに話しかける。

『ん?どうしたー?』

飛「不動…もう行ったんだが…」

飛鷹が不動が歩いて行った方向を指さしながら控えめにそう告げると
なまえは大きく目を見開いて「あのハゲッ…!」と呟いた後、
先程の一之瀬のように飛鷹を引き摺って走って行ってしまった。

円「…仲良いなぁ、あいつら!」

壁山・土方ペアが戻ってきたと同時に円堂が呟いた。






♪数分後♪

飛鷹を引き摺ったなまえは無事、不動と合流(飛び蹴りをお見舞い)していた。

『何が出てくるかなぁ♪♪』

飛「楽しそうだな、」

『あ、林檎食べたい』

不「…めでてぇ頭だなぁ、オイ」

飛鷹と不動の2人はなまえの気分に振り回されながらも
その状況を楽しんでいるように見えた。

「何かあったら守って」というなまえの願望により横に並んで歩く3人(右から飛鷹・なまえ・不動)は
前で待ち構えている2つの影にも気付かず、呑気に林檎の話をしていた。

『林檎皮剥くの楽しいよね』

飛「まぁ、千切れずに剥ければ楽しいが…」

不「梨のが美味ぇ」

『何を!?林檎の方が美味しいよ!』

不「バーカ、梨だろ」

『林檎だってば!不動はバナナで十分……』

不動と何故か口論に発展しているなまえが急に黙り込んだ。

飛「…なまえ?」

飛鷹が声をかけるがなまえの反応は無い。

不「んだよ、何か出たのk……」

飛「…おい、不動?どうs……」

先程まで楽しげに話していた3人に沈黙が訪れた。
不動と飛鷹がなまえが凝視している方を見ると、そこには血を流して立っているヒロトの姿。

『ひっ…ヒロトが死んだーー!!!!』

不「…バカか、んなわけねぇだろ」

『何で言いきれるの!』

飛「…リアルだな、あれは」

必死に恐怖を抑えているのであろう飛鷹・不動と
既に涙目になっているなまえに追い打ちをかけるように現れたのは
ヒロトと同じく、血を流して倒れている鬼道だった。

『え!?何でそんなに冷静なの、二人とも!?……きっ…鬼道も死んでるーーーっ!!!』

不「うるせぇ!だから死んでねぇって……」

飛「……う、わ…何であんなに完成度が高いんだ…」

顔を引き攣らせている飛鷹と不動にしがみつくようにして声を抑えているなまえ。

3人の表情が見えているかの様に
木にもたれかかっていたヒロトがニタァと口角を上げた。

『ぃ…ぃやーーーーーーーー!!!!!!』

飛「あっ、おい!なまえ!」

不「怖がりすぎだろ、あのバカッ」

それを見たなまえは叫びながら逃げるように先へと進んでいった。
それを追う不動・飛鷹の姿を見ながらヒロトは再び口角を上げた(鬼道談)。

ヒロトと鬼道の死体(?)があった場所から全力疾走して先に進んだ3人は
肝試しの指令「池の周りを3周歩くこと(走らずに歩く)」に従って池に立ち寄っていた。

『ぅわ…不気味っ』

不「ハッ、さっきから怖がりすぎなんだよお前」

『なっ…そ、そんなに怖がって無い!』

飛「…とりあえず、口喧嘩なら歩きながらでいいだろ」

先程から相も変わらず口喧嘩に発展し続けるなまえと不動にブレーキをかける飛鷹。
この短時間で随分2人の扱いが手慣れたように見える。

3人が池の周りを1周ほどした時、謎の物体が飛鷹の頬を掠めた。

飛「うわっ!?」

『何っ!?』

不「次はなんだよ?」

飛鷹が謎の物体が掠めていったところを触った。

飛「何か……掠った、…少しべとべとするな…」

飛鷹が嫌そうに頬を拭っていると次は「ぅわっ!?」と不動が声を上げた。

『そっちも!?』

不「…ぅえ、俺もきた」

飛鷹同様、嫌そうに頬を拭う不動。

飛「何か…色んなとこから飛んでくるな…」

飛鷹がそう呟いた瞬間、四方八方から謎の物体が3人めがけて飛んできた。

『いにゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!』

不「うるせぇ!つか何だこれ?!」

飛「これ…コンニャク?」

飛鷹は器用にも飛んできたコンニャクを蹴り落としてそれを掴んだ。

『え、コンニャク?ぎゃぁっ!!気持ち悪っ!』

不「コンニャクかよ…」

謎の物体の正体が解り、安堵する3人。
だが、コンニャクに紛れて違うものも飛んで来ていた。

『コンニャク気持ちわr…痛い!』

ゴツッと音を立てて緑色の物体がなまえの後頭部に直撃した。

不「あぁ?コンニャクが痛い訳ねぇd…」

飛「……これ、ゴーヤ…?」


?「あっ、ヤベッ…投げるもん間違えた!」

?「ちょっ…何投げたんですか、綱海さん!」

?「間違えてゴーヤ投げちまった!」

?「ゴーヤ!?何であるんですかっ!」

?「まぁまぁ、気にすんなよ!そんなこと海の広さに比べればちっぽけなことさ、立向居!」

?「そういう問題じゃないですよっ!」

3人【………綱海…】

ゴーヤを投げた犯人が分かった3人は時折飛んでくるコンニャクを避けながら
先へと進み、無事ゴールへとたどり着いた。
(不動は綱海の声が聞こえてきた方向にゴーヤを投げ返して)


円「お!おかえり、3人とも!遅かったなぁ!」

『春奈ぁぁぁぁぁぁ!!!』

戻ってきて一番に春奈に抱きつくなまえ。
春奈は驚きながらもなまえを受け止めた。

春「お帰りなさい、なまえさん…ってどうしたんですか?」

不「基山と鬼道の死体にビビってんだよ」

『ビビってない!』

飛「終わったんだからその話はもういいだろ」

この短時間で2人の扱いが手慣れた飛鷹は先程と同じようにブレーキをかける。
その様子を見た壁山と栗松が「不動さんとなまえさんの口喧嘩を止めた…」
と呟いていたのは聞こえていないだろう。

『飛鷹ー、林檎食べたい』

飛「林檎か、宿舎に戻ればあるんじゃないか?」

『じゃぁ明日一緒に食べよっ』

飛「あぁ、構わない。…不動はどうする?」

不「何で俺に訊くんだよ?要らねぇよ」

『えー?不動食べないの?』

不「…どうしてもっていうなら食ってやてもいい」

『イェーイ!んじゃ、飛鷹の部屋で!』

飛「あぁ、構わない」

不「分ぁったよ」

なまえが飛び跳ねながら春奈達のところに行ってしまった後
飛鷹は不動に向けて呟いた。

飛「…素直じゃないな」

不「うるせーよ」



円「よーし、みんな!帰ってサッカーしようぜ!」

【おぉーー!!】

3人【いや、帰って寝るんだよ!!】



☆END☆


---------
申し訳御座いませんでしたぁぁぁぁぁ!!!(スライディング土下座

時間かかりすぎですね、ごめんなさい!!
しかも時間かけた癖にこの駄文…。

申し訳御座いません…せっかくの記念品なのに…。

お持ち帰って帰ってくれれば泣いて喜びます。←
訂正等はいつでも受け付けます!
こんな駄文でよければ煮るなり焼くなり好きにしてください!

遅くなりましたが、相互リンクしてくださってありがとうございます!
明矢様に全力で捧げます!
これからよろしくお願いします♪


紅恋



[ 6/20 ]