美風藍の消失


ある日、学園長に呼ばれる春歌。学園長室に行ってみると、呼び出した本人の姿は無く、別の人物が立っていた。とても美しく、まるで人形のような容姿。声を掛ける春歌だったが、反応は無くて…。そこへ学園長が戻ってきて、驚くべきことを告げられる。

「七海春歌、ユーにこのアンドロイドのMasterになって欲しいのデース」
「え?アンドロイド?」
「ソーデス。見た目は普通の人間ですが、この子は人工知能を埋め込まれた人型のロボットなのデース。ユーには、このアンドロイド、美風藍に色々と教えていって欲しいのデース。基本的なことは既に出来るようにしてありマース。この学園らしく、音楽に関するあらゆるデータ等もインプット済みです」
「Masterって言っても、私、一体、何をすれば…っ」
「彼がより人間らしくなるようにして頂ければ、結構デース」
「人間らしくって言われても」
「難しく考える必要は、アリマセーン」
「でも」
「取り敢えず、美風藍を起動させてみまショウ。ピピピっと〜」
「学園長先生!?」
「…ハローハロー、美風サ〜ン。お目覚めデスカ?」
「……サオトメ?」
「イエス〜、私が早乙女です」
「じゃあ、アナタがボクのMaster?」
「ノンノン。貴方のMasterは彼女ね。彼女が美風サンに色々教えてくれマ〜ス」
「ヘェ…」
「あの、七海春歌といいますっ。宜しくお願いします」
「サオトメ、こんな子にボクのMasterなんて勤まるの?」
「問題アリマセーン。彼女は優秀な作曲家のエッグデース」
「ヘェ、そうなんだ。ま、何処までボクを調教出来るか、お手並み拝見だね」
「調教って…」
「アレ?コトバ間違えた?ま、いいや。ボクは美風藍。宜しくね、My Master――」


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