ゆっくりと落ちていくようだった。
何処へかはわからない。
ただ、その先にはもう光なんかない事くらい、私にもわかっただけだった。
諦めろ、ていう言葉が昔から嫌いだった。
だってよく言うでしょ?諦めたらそこで試合終了だって。
試合はもちろんしてないけど、同じことなんだと思う。
諦めたらそこで終わり。
何もかも。
追いかけるな、なんて言わないで。
追いかけて追いついて離れて追いかけて。
そうでもしないと狂ってしまう。
生きている意味さえ見失ってしまいそうになる。
だから諦めたような顔をしないで。
つらいのに笑ってみせないで。
「大丈夫」だなんて、言わないで。
そんな顔、似合わないから。
仲間、て言葉が昔から好きだった。
それだけでなんとなく繋がってる気がするから。
そうして安心してたから。
たくさんたくさん、年を重ねるごとに増える仲間。
年を重ねるごとに知る残酷な世界。
知らないで笑っていた幼い世界。
笑顔の中の涙を知る、孤独な世界。
(ナルト、…)
(サクラちゃん?どうかした?)
大好きよ、でもそれ以上に
(とても辛いの)