ただひたすらなる祈りの果てに孤高の夢を視る―…。そう言ったのは誰だろうか。ふと、聞こえてきた呟きに反応してしまう。祈り?孤高の夢?そんなものただのまやかしだ。神に祈ったって、それに神が気付いていたって、神は何もしない。そんなことをぼやいたとして、何の意味もないのだが。それでも零してしまう私は、あの時から何も成長していない。 prev next