01

ただひたすらなる祈りの果てに孤高の夢を視る―…。


そう言ったのは誰だろうか。
ふと、聞こえてきた呟きに反応してしまう。

祈り?孤高の夢?
そんなものただのまやかしだ。
神に祈ったって、それに神が気付いていたって、神は何もしない。

そんなことをぼやいたとして、何の意味もないのだが。


それでも零してしまう私は、あの時から何も成長していない。



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