hort×Short
 

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※ここでの注意※

*脈絡、やま無しオチなし意味無し
*会話文中心の短文 主に自由
*暇な時に随時更新。
(更新履歴にも特に書きません)
*他ジャンルも書くかもしれないごめんなさい

2013/03/09 00:00



@スパーダさんとエヴァさん




エヴァ。君に伝えたいことがある。


人間の女は振り向いた。
「なぁに?スパーダ。」

「私は人間ではない」
「いやだ。知ってるわよ、今更。」
茶化したみたいに、笑う、無邪気な笑みだ。


「違う、そうじゃない。」


戸惑った様な声での否定に、人間の女は、首を傾げる。悪魔である彼はそっと視線を下げた。

「私は悪魔で、君は人間だ」
「そうね。」
「人間と悪魔の性質は、何から何まで違う。」
「…」
「悪魔は生まれた時から、自分の欲求に従順だ」

スパーダは、思った。
悪魔の欲は、殺傷、破壊である。
人間が産んだそれであっても、人間の姿形をして、人間のように暮らせるとは決まらないのだ。

「…スパーダ?」
「…すまない」
「なぁに、あなたらしくない」

エヴァは笑う。あまりにも美しい表情で。

「…守るよ、必ず」
「あら、頼りにしてるわ、スパーダ」



お腹の子供が産声をあげるのは、この僅か数週間後のこと。


小ネタ


2012/06/02 11:21


@最終巻から数ヶ月後麿



近所のコンビニで、レジのやつに「あ」と言われて、財布からようやく顔を上げた。後悔した。

「高嶺じゃん」

中学時、よく俺をからかいに来たやつだった。

同じクラスでもなんでもなかったから、不登校になってからは全く見なかった。ガッシュと出会ってからも、見なかった。今目の前に立つそいつは、あの時よりも大人びていて、時の流れを改めて感じた。同じように、俺も成長している。


「…久しぶりだな。」
ようやく出した声に、そいつはなんでもないように首を傾けて「ああ」と呼吸の様な声を出した。

「高嶺、中学卒業できたんだ。不登校だったじゃん」

誰のおかげだ、とは、言わないが。
「…まぁな、お前こそ見なかったけど。」
「俺引っ越したから」
「へえ。」

コンビニのくせに、誰も来ない。流行らないコンビニなのか、とか思う。目の前の事にどうしても集中できない。なんで?とか、きいた方がいいのか、(興味ねぇよ)バイト頑張れよ、(だからどうでもいいって)とか。言葉が、上手くでてこない。
(こんな奴に、特に思い入れもないのに。)

「元気そうだな」


ようやく絞りだした声に、奴はまたなんでもないみたいに首をまわし、退屈そうにレシートを差し出した。

「お前もな」


その時に、待ち侘びた客が店に入った。能天気な音楽が閑静な店に響き、更に能天気な声かけが追いかける。「じゃあ、バイト頑張れよ」

やっと出るタイミングを見つけて、歩きだす。「ん、高嶺」

なのに、名前を呼ばれてまた振り返るしかなかった。顔は見なかった。これが最後だと分かっていたから。

「なに」

「いや、うん。」

「なんだよ」
「悪かったよ。高嶺」



その声と、一緒に包装された肉まんを投げられる。廃棄だ、持ってけ、と追加されて、彼は仕事を始めた。


(聞かなきゃ良かった)(立ち止まらなければ良かった)(顔を上げなければ良かった)(コンビニに寄らなきゃ良かった)


生温い肉まんはレシートと一緒にごみ箱に捨てた。



2012/05/10 20:39


@3DとV

「なぁバージル。一回俺に犯されてみない?」
「それは宣戦布告だと受け取っていいのか?」
「いやそのまんまの意味で受け取ってほしい」
「よしわかったそのまんまの意味で受け取ろう、死ね。」
「待った!!待った待った待った!!いいだろ一回くらい!キスは許してくれたじゃんか!」
「俺は何もしとらん。お前が勝手に」
「なら勝手にするならなんでもいいって事か?」
「ほう、実力行使か。嫌いじゃないな。」
「えっ、なんでそんな好戦的…!」
「お前をたたきのめしたくてうずうずしてたんだ。さあこいダンテ。見るも無惨な姿に変えてやる。」
「わあ嬉しい!なんて飛び込むとでもおもったか?!痛い痛い!幻影剣飛ばすな!!痛い!!」
「ああ、勝った方が負けた方を好きにしていいってルールが必要か?ダンテ。」
「ちょっ!待った!!なんか勝てる気が、」
「問答無用!!」
「ぎゃああああああ!!」





2012/01/03 15:16


明けましておめでとう@3VD


「A HAPPY NEW YEAR、バージル」
「ああ」
「去年はお世話になりました」
「ああ」
「今年もどうぞ……おいバージル」
「ああ」
「お前も何か言えよ相槌だけじゃなくて」
「ああ」
「……眠いのか?」
「ああ」
「………チャンス」
「……」
「バージルー。どっかの文化には、かわいい子にはお年玉ってのをあげなきゃいけないらしーぜー?」
「ああ」
「俺さあ、かわいい?」
「かわいくはない。」
「うわっ!!いきなり覚醒しやがって憎らしい!!」
「ベッドの上では別だが」
「さっきまでのうとうとした目はどこいった?なんかギラギラしてんだけどどうした?」
「はっ。わかってるくせに、ダンテ。」
「何だよ?」
「かわいくオネダリ、出来たらやらんこともないぞ?」
「へえ。いいぜオニーチャン。もちろんベッドの上で、だろ?」
「ふん。当然だ」
「可愛い子猫を前にして寝るなよ?お年玉楽しみにしてっからな」
「ごたごたいうな。はやくしろ」
「はいはい、オニーチャン」


→そしてひめはじめ。(笑)
今年もよろしくおねがいします!!^O^


2012/01/01 01:44


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