彼が用意してくれていたローション(なんとなくお前に用意させるのは忍びないと彼に言われた。確かに興奮でそこまで気が回っていなかったけれど、なんだか複雑な気分だ)を、彼の尻や股間にたっぷりと垂らした。彼の体温でだんだんと温まっていくそれを塗り広げていると、いかにもこれからセックスするという感じで、何だか気恥ずかしい。 ぶんぶんと頭を振って気を取り直してから、彼のアナルにゆっくりと指を挿入していった。温かく柔らかい内壁がうねうねと蠢き、指をぎゅっと締め付けてくる。 「すご、……中、絡み付いて、」 「っ、そういうの、いちいち、言うなぁ…っ!」 「きゅうきゅうしてます…すごい」 「〜〜…っ」 中で少し動かす度に、彼の腰が痙攣するように跳ねる。堪えるような泣きそうなその姿がまたいやらしい。 探るような抜き差しをしばらく繰り返していると、何かしこりのようなものを見つけた。そこをぐりっと押し潰してみる、と。 「ふぁあぁあっ!!?!」 一際大きく彼の腰が跳ねて、甘い嬌声が抑え切れずに上がった。そのあまりに淫靡な光景に感激して、同じ箇所をまた何回か押し潰してみる。 「ひやあぁあぁぁっ!やぁっ!」 「、すご…!」 「やぁっ、やめ、やらぁあっだめっ、おかしっ、あっ、あっ、」 しばらくの間そうしていると、きつかった筈のアナルは柔らかく解れていた。指を二本、三本と増やしてみても、何とか大丈夫なようだった。 相変わらずしこり周辺を重点的に攻めているので、彼の泣くような喘ぎは止まることがない。彼は後ろの刺激だけではやはりイくことが出来ないらしく、ぱんぱんに張り詰めたペニスを持て余しながら、アナルからの乱暴な快楽にただただ悶えていた。 彼を楽にしてあげるには、ペニスを扱いて射精させてあげればいい。そんなことは同じ男だから分かっているけれど、僕はどうしてもそれをする気になれないでいた。それは多分、いつもの余裕を無くしてぐちゃぐちゃに乱れている彼をもっと見ていたかったからだと思う。大人の彼が、何となく自分と同じ場所に立ってくれている気がして。 つくづく、僕は子供だ。 「ぃわっ、イワ、ン…っ!やぁっ、やらあっ、だめっ、なんかっ、きちゃあぁっ!」 「?虎徹さん…?」 「ひぁあっ、やぁっ、いわっイワンっイワンっあぁあっあぁあ―――っ!!!!!」 彼がぐんと仰け反って、がくがくと痙攣するように震える。ドライオーガズムというやつだろうか、イっているようだけれど射精は出来ていない。 一方の僕といえば、ぎゅうとしがみ付かれた腕の痛さも何のその、イく寸前の甘い声で呼ばれた自分の名前が頭の中で繰り返されて、自分の中の何かがぷちっと切れてしまったのが分かった。 「虎徹さんっ、すみません…っ!」 「ふ、ぁ…?……っぐ、っあ、あぁ、あっ、!?!!」 堪らずに、痛いくらいに勃ち上がっていたペニスを挿入していく。 彼の中は熱くて、やわらかくて、きつくて、すぐにでも持っていかれそうなくらいよかった。 「ゃ、いった、ばっかなのにっ、ふぁ、ひやあぁっぁ――…っ!!」 「っく、…っ、ぁ、」 奥まで突いて、抜いて。しこりをぐりぐりと突いて、また奥まで突いて。 その度に彼がとんでもなく甘い声を上げて、縋りつくように僕の背中に腕を回してくる。僕がそれに応えるように彼の耳を食むと、彼の中が一層きゅんきゅん締まって、達してしまいそうになった。けど今度は我慢だ。 溶けそうなくらいの快楽に夢中になりながらも、ただ一心不乱に腰を振る。全ては彼と一緒に気持ち良くなりたいが故に。 「ふぁっ、やぁっやあぁっ、ぁあっ」 「虎徹さんっ、虎徹さん…っ!」 耳元で彼の名前を呼びながら、そして激しく突き上げながら、張り詰めた彼のペニスを扱きだす。 「ひぃあぁっ!?ふぁっ、あーっ、あっ、あーっ、…っあぁああぁぁ――……っ…!!!!」 「…っぁ、あ…っ!」 腰を震わせて彼が勢いよく射精するのに合わせて、激しい締め付けに引き摺られるように、僕も彼の中に欲望を叩き付けた。 虚脱感、そしていっぱいの満足感、幸福感。 荒い息遣いが部屋を満たす中で、僕たちは互いに顔を見合わせ、ふふっと笑う。無理をさせてしまったから流石に疲れたのか、彼の笑いは力ない。 汗の滲む彼の額を撫でて、そこにひとつキスを落とす。 「大好きです、虎徹さん。」 「…………ならもうちょっと、手加減、して…くれ……」 「すっ、すみません…!………でも……」 「?………っ!?」 中での違和感を感じ取ったのか、彼が目を見開いて、それから顔をさーっと青くする。 もう一度言いますが、僕は、その、まだ若いんです。そして虎徹さんが大好きなんです。 「あの、もう一回……いいですか…?」 「っ、そっそんな目で見るなー…っ!!!」 あなたじゃなきゃ 100705 ――――――― DT折紙先輩がおじさんで筆下ろしっていうのを書きたかっただけ! 折紙先輩は早漏&絶倫コンボの天使だと思います。折虎だとおじさんは非処女な感じでお願いします。 |