08


『んきゃー!!マルコがこの船に乗ってたなんてびっくり!』



「こっちこそ驚きだよぃ。レンがこの船にやって来るたぁな!」



『あはは、ほんとだよね〜♪』









楽しそーに話す二人。


状況が飲み込めず、置いて行かれたクルー達は唖然としていた。




「おい、まじかよ!」


「なんでレンとマルコが知り合いなんだ?!」


「それよりあんなに親しげで良いのかっ?!」


「良いわけねぇ!!なぁ、エー……!!おい!!エース!!!」








サラサラサラ………





「「「エースが灰になってるーー!!!」」」




クルー達の目の前には、


先程までエースだったもの。








「おいっ、エース!!!……〜〜レン!!!!」



『はっ、はいっっ!!!』





どうにかエースを正気に戻す為にレンを呼べば、勢い良くかけてきた。




『どうしたんですかっ………エースさん??!!!』




エースに駆け寄るレン。




レンの存在に反応してピクリと動いたエースを確認したクルーは、レンに声をかけた。






「・・・レン。エースの手を握ってやってくれ;」






『え?』




訳が分からないという風にクルーを見るレン。






「エースを元に戻すには、それしかないんだ。」




『??は、はい・・・』







実際、かわいいレンがエースに触れるなんて、ましてや手を握るなど断固拒否なクルーたちだったが、とりあえずはエースを元に戻すことを先決にした訳で。




とりあえず、レンはよく分からないままエースの手を握る。





『エ、エースさん・・・?大丈夫ですか??』






「・・・!!!!!///」


ガバァッッ!!!!!






エース復活。



真っ赤な顔をしながら勢いよく起き上がる。






「(な、な、何で、俺の手握って!!!???/////てか、顔近っっ!!)」





『あ!エースさん、良かったー!!』





エースの心境を読み取ったクルーたちはおもしろくないご様子。








「・・・おい、レン。エース隊長も復活したことだし、行くぞ。」


「だな、まだ飯の最中だっての。」


「レン、俺の席の隣に移れよ。」




『??』







ぐいぐいとレンは引っ張られて行ってしまった為、結局復活後も宴を一緒に過ごせなかったエース。







「ちくしょ・・・あんにゃろーども・・・・・・」







この時、エースの周りから火花が飛び散っていたのは言うまでも無い。







2010.04.09


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