俺と結婚してくんねぇか?

「サッチ、誕生日おめでとう!」

「おう、ありがとな名前」



私の満面の笑みでの祝いの言葉に、目の前に座るリーゼント頭の男ーー私の恋人であるサッチは、ニカッと笑って私の頭を優しく撫でた。


今日は3月24日。この日は朝から我が白ひげ海賊団は慌ただしかった。何故なら、今日は白ひげ海賊団4番隊隊長である、私の目の前に座るサッチの誕生日だからだ。私達家族は、隊長格はもちろん一人ひとりの船員の誕生日も欠かさず祝うのが当然であり、むしろ習慣のようなものだった。まぁ、船員が1600人も居たらほぼ毎日誕生日なんてあるだろうし、私達家族は誕生日と称した『宴』(という名の酒盛り)が大好きなので、全く問題はないのだが。



「それにしても、今回の誕生日ケーキはまた一段と凄いね」

「ん?あぁ……何か4番隊の奴らがすっげぇ張り切ってたからな。まぁ、俺が4番隊の隊長だからな。尚更だろ」

「うん、まぁそうなんだけど……大きさが私達の予想を遥かに超えてるよね。もうアレはウェディングケーキの域だよね」



そう言って、私とサッチは同じ方向に同じタイミングで顔を向ける。その視線の先には、4番隊隊員が誕生日ケーキを数人係りで運んでいる姿があり、それを遠い目をして眺めた(遠い目をしているのは私だけであって、サッチはごく普通だったけど)。しかし、いかんせんその誕生日ケーキが大きすぎるのだ。それこそ、本当にウェディングケーキぐらいに。もう何段重ねなんだよそのケーキ。そんな大きいケーキ誰がどこから食べるんだよ。いや、もちろん皆で食べるんだけどさ、さすがに大きすぎるよそれは。オヤジなら余裕でいけそうだけど。



「もう、アレはあれだね。誰かがケーキ入刀しないといけないね。オヤジにしてもらおうか、サッチ。もしくはマルコに半不死鳥化してもらう?」

「……いや、その必要はないんじゃね?」

「ん?なんで?」

「そりゃあだって、俺と名前でケーキ入刀すりゃいい話だし?」

「…………は、」



当たり前のように言い放つサッチに、私は一瞬動きを止めた。今サッチは私になんて言った?私とケーキ入刀?



「……へ?いや、なんで私と?サッチの誕生日なんだからサッチがすれば、」

「だって名前が予想通りに『ウェディングケーキみたい』なんて言うからさ。まっ、俺が4番隊の奴らに頼んだんだけどな。『誕生日ケーキはウェディングケーキみたいにしてくれ』ってな」

「は?え?あ、いやもう何が何だか……」

「……はぁ。だから〜、つまり、」





(う、うん……え!?け、結婚!?)
(誕生日に結婚式ってのも、良いだろ?)
(ふぇ……し、幸せにしてください……!)

(グララララ!野郎共、宴だぁ!)
((お、オヤジ!?))
(サッチ、名前!早く可愛い孫産んでくれぇ!)
(おぅ!任せとけオヤジ!!)
(お、オヤジ!サッチ!気が早いよ!)




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サッチ、誕生日おめでとうぅぅぅぅぅ!大好きだよおぉぉぉぉ!!

何だよ!キャラブックの方では誕生日明らかにされてたのかよ!しかも知らなかったマルコやエース以外の隊長達の誕生日まで!全く、こんな事ならキャラブック買えば良かったよ!とにかくサッチ大好きだあぁぁぁぁ!!

また今日中にサッチ短編が出来ればうpするよ!連載は出来ればうpしたい……です。






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