添い寝し瑛主


*卒業後で付き合ってるor新婚さん瑛主
*添い寝注意ですよよよ




「おひゃあああ!」
「……………………なに、奇声上げてんだ小動物……」
「うんあのね、今すっごく怖い夢見て……というか今の夢だよね? お願い夢って言って!」
「知らないよ……今何時……まだ真夜中かよ。ほら、布団かぶって大人しく寝る」
「ままま待って、寝ないで、ひとりにしないで!」
「ひとりじゃないだろ。一緒に寝てるじゃん……」
「そ、それはそうだけど、お願い、もう少し一緒におしゃべりしてて」
「…………で、怖い夢ってどんな夢?」
「もうね、それはもう、すっごく怖い夢だったんだよ……」
「ほお」
「瑛くんがね、ケーキを作ってくれたんだけど」
「俺も出てるのかよ」
「うん。コーヒーも淹れてくれたよ!」
「俺も出てるのに、怖い夢なのかよ……」
「え?」
「何でもない。それで?」
「うん、それでね、コーヒーもいい香りだし、ケーキもとってもおいしそうでね、『よーし食べるぞ〜』ってフォークを持つでしょ」
「うん」
「フォークをケーキに刺そうとするでしょ」
「うんうん」
「刺そうとしたのに、ケーキが逃げちゃうの」
「……はあ」
「逃げたケーキを追いかけようとすると、追いかけた分ケーキも逃げちゃうから、全然食べられなくて……怖かったぁ…………」
「いやどこら辺が怖い夢なんだよ」
「怖い夢だよ! おいしそうなケーキが目の前にあるのに食べられない、この恐怖! もうあんな夢見たくないなあ……」
「おまえはどこまで食いしん坊万歳なんだ……ってか、そんな下らない夢のせいで起こされたのか。真夜中に……」
「下らなくないよぉ。本当に怖かったんだよぉ……」
「…………ったく」
「?」
「怖かないよ。ケーキだって作ってやるし」
「今?」
「今は流石に無理」
「だよねぇ」
「コーヒー……は夜中だからやめとくか。ココアくらいなら入れてやるよ」
「ホント?」
「何か、目が冴えたし」
「わーい、ありがとう! あ、瑛くん」
「何?」
「ココアにマシュマロ入れてほしいなあ」
「はいはい……」
「あ、あと……」
「何だよ、ケーキはなしだからな」
「起こしちゃって、ごめんね」
「……まあ、分かってるなら、いいけど。ココアにマシュマロな?」
「うん! 楽しみだなあ」
「はいはい」




2012.09.13
みたいな。
いそいそとココア(二人分)(デイジーのはマシュマロ入り)(溶けないよう細心の注意を払いつつ)を入れて戻ってきたら、幸せそうな顔をして寝こけているデイジーをベッドの上に見つけるに1000ペソでいかがでせう(よくないよ!)

“頭なでこなでこ”出来なかったでござるぅぅ(ついったで真夜中に起きだす→某さんに優しくなでこなでこして頂いて元気出てきたでござる!ρ(*´∇`*)b→そういう感じの瑛主も見隊でござるぅぅぅ!とエンヤコラ!したブツが上↑)(※いつもツイッタさんで優しく絡んで下さってありがとうございます某さん;///;)(こんなところからのお礼すみません……;;)

はじめ書こうと思ったのはこんな感じの展開でした……→寝ぼけてる佐伯さんが中々寝付けないデイジーさんに「分かった、分かったからもう寝なさい」と頭なでなで。小動物(というかカピバラ)(例のヌイグルミ)扱いされてる気がしてふくれるデイジーさん。「瑛くん、わたしカピバラじゃないよ」「どう見ても似てる。そっくりだ」「もう!」みたいなやり取りとか、大人しく抱き枕みたいにもふもふされてくれ(意訳)とか言いだすそんな佐伯くん、拙宅には望むべくもなかったですよよよよよ。もう付き合っ瑛、あるいは新婚さん&夜&添い寝中なのに、そういう甘めかしい展開やら台詞やらアクションの一つも出てこない……だと……(ざわ……ざわ……)

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