※レインボウ・エスケープの さき子さん宅の瑛主に萌え悶えた結果の瑛主小話が以下に。 ※さき子さん宅の瑛主小話超萌えますから、超お勧めです……! そして、わたしのは正直萌えないガッカリクオリティです。全力でごめんなさい。 見慣れた茶色い髪を揺らして、遠目にも分かるほど急いで走ってくる姿を発見、途端に冷静でいられなくなる。その日は朝からそんな感じだったけど、現実に姿を見たら、一層冷静じゃいられなくなった。何故って、夢を見たせいだ。 「わたし、瑛くんのことが好きっ!」 言われた台詞も、腕の中に飛び込んできた柔らかい感触も、熱に浮かされたみたいにうるんだ瞳も全部覚えている。始末に負えないことに。……あんな夢を見たら、とてもじゃないけど、意識せずにはいられない。 そんなこっちの事情は勿論知るはずのない相手は「ごめんね、待った?」と駆け寄ってくる。……また、着てる服がすごく可愛くて、目のやり場に困る訳だ。淡い水色の小花柄のワンピース。俺の好きな感じの服、しかもよく似合っている。ほとんど条件反射みたいなもので、「俺さ……」と口を開いてしまう。 「そういうのすごく、なんていうか、その……好き」 すると、『やったー! ほめられたよー』みたいな顔で嬉しそうに笑うんだ。ホント、たまらない。頬の高い部分が熱い。誤魔化したくて顔を逸らしたのに、「ねえ、瑛くん」って呼ばれた。じろじろと上から下、下から上に無遠慮に視線を動かして、こっちの顔はますます赤くなる。 「な、なんだよ……」 「瑛くんって、青い色、好き?」 「は?」 「よく着てるから、青いもの」 「ああ、まあ、うん。好きだよ」 本当は水色……アクアブルーだけど、まあ、青も好きだ。 「わたしも、好き」 黒目がちな目を細めて、そのせいか、まるで目がうるんでるみたいに見える。頬の高い部分が心なしか淡いピンク色に染まってて、そうして―― ――わたし、瑛くんのことが好きっ! 夢の中の、“好き”って言って抱きついて来た姿と重なる。あとはもう、条件反射。夢の中と同じ台詞が口をついて出る。 「……俺も」 「えっ?」 「俺も、好き」 ぱちぱちと瞬きを繰り返す黒目がちの目。「そっか!」と大きな声で言ってにっこり笑う。 「その青いシャツ、よく似合ってるよ」 「…………ちょっと待て」 「え?」 「何の話だ?」 「え? 瑛くん、青い服、よく似合うなあって……」 ――ああ、そう。 「服の話か」 そうだよな、最初に『青い色、好きなの』って聞いてたし。話の流れから言ったら、そういう話だよな。うん。つい、口が滑った。 「それ以外に何かあるの?」 きょとんとした顔で聞いてくる。もうほとんど口癖になった台詞で答える。 「別に!」 顔が熱い。今ゼッタイ、赤い。やっぱり今日はまともに顔を見られそうにない。 ○ 「今日ね」 「何だよ」 「実は、瑛くんの夢を見たんだ」 「はっ!?」 「そ、そんなにビックリしなくてもいいじゃない」 「えっ? いや、でも…………その、どんな、夢」 「……………秘密」 「ひ、秘密って、おまえ……」 「…………夢で会ってたとか、あるのかな?」 「ちょ、おまえ、いま何て言った?」 「何でもなーい!」 2011.05.19 夢で君に逢えたら。そんな無自覚バカップルかわいいよかわいいよ……! 今度こそ、おわる! さき子さん、全力でごめんなさいでした。 [back] [works] |