瑛主←モブ+@
*さき子さん宅の田中(仮)くん→瑛主に萌え悶えた結果の三次創作。
*田中(仮)くんのお友達の鈴木(仮)くん視点。ねつ造150%すみませんんんん。10分間クッキングですみませんんんんんんんん;;
うんまあ、取り立てて話題にするようなことじゃないのかもしれないけど、二人は相思相愛って奴なんだろう。王子様とお姫様はお互いがお互いにとって特別、かけがえのない存在なんだ。とても簡単でありふれた話。
そうして恋ってやつは盲目で、恋に落ちた二人は周りのことなんか見えてないんだろう。今日も目立たないようにこそこそしながら、仲睦まじい。……目立たないようにしようとしても、目立つから、むしろ悪目立ち。努力が悪い方向に向かっているよね、気づかないのかな。気づかないんだろうな、当人たちは。俺の友人は気づいている(というか、今ではもう学校中のほとんどが気づいている。はね学名物、無自覚バカップル)。気づいて、でも、自分でも自覚しないため息をついていることには、気づいていないみたいだ。ため息の理由については、話すつもりはないらしい。水臭いよね、友達なのにさ。
そんな友人の気の毒な現状に気づいた最初、いつかの昼休み。春の陽気に当てられて、でも、外に向かう気力もないから教室の窓際の席で昼食中、ボーっと眺めていた中庭で、珍しいものを見た。
……プリンスと、高校からはね学に入学してきた転校生の子。
珍しい組み合わせだと思った。ふたりでお昼かな、意外だな……そんな風に思っていたら、プリンス(笑)のチョップが転校生ちゃんに炸裂した。……えっ?
「バカ! 何してんだ、おまえ……!」
田中が声をあげる。手元からぼたぼたと音。見ると、パックの緑茶を握りつぶしてた。ストローから薄い緑色の液体が滴り落ちている。いや、牛乳じゃなくて良かった。ナイスチョイス、俺。
「あっ、悪い……」
「何ボーっとしてんだよ」
「うん、今、すっごく毛並みの良い猫の化けの皮が剥がれるとこ、見ちゃってさ。軽く動揺した」
「はあ?」
何言ってんだおまえ、みたいな顔をした田中は視線を中庭に向けて、そこで毛並みの良い猫を発見したらしい。
「猫、剥げかけだろ?」
「ああ、うん。そうだよな……」
やけにしんみりした口調。
「驚かないの?」
「うん。今更だろ、こんなの」
やけに素っ気ない口調だった。田中とは小学生来の付き合いだったから、何となく見当はついた。……なるほどね。
「……俺はおまえのこと応援してるよ」
「アホか」
まあね、ちょっと、あの仲に入り込むのは難しいかもね。だって、随分と仲睦まじくて、周りが見えてないようだから。まあなんていうか、胸の痛いことだね。
2011.05.21
モブ田中(仮)くんのときめきモブっ子メモリアルガールズサイドセカンドキッスを応援したい、田中(仮)くんのマブダチで何ごとも静観し隊モブっ子鈴木(仮)くんがお送りしました。↑あれだけのフラグで親友の恋愛フラグを回収する鈴木(仮)くんmjエスパーって話ですよよよ; 失礼しました。
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