「先生。」
「…。」
「先生、」
「……。」
「…(イラッ)お、にぃ」
「ふふっ…」
「やっぱり、なんでもない。」
「夕夏ちゃ〜ん!!」

お父さん達は買い物に行った。
でも今日は夜遅くに帰ってくるとか…
まったく仲が良いのはいいけど……
こいつ(先生)を置いて行くなんて無防備だ。
けれど最近気づいたのは卒業式の時から恥ずかしさが増した。
だから今はあんまり顔を合わせられない。
私は逃げるように部屋へと戻ろうとした。

「ま、待ってよ〜…」
咄嗟に腕を掴まれ強制的に向かい合わせになる。
「…!!」
「…え?どうしたの?顔が赤い」
「…っ、べ、べつに何でもない!!」
「ふふ、可愛いね。夕夏ちゃんは…」
頭を撫でられた…
今はもう私は卒業しちゃって先生は私の先生ではないけれど、お兄ちゃんとか呼ぶのってやっぱりまだ慣れない。
未だに先生と呼んでしまう。
だからね、まだこれで許してね。

「お兄ちゃん。」
「…え?」

軽く背伸びをして唇に触れる、小さなキス。

「なんでもないよ。」
「…。」

今はまだこの幸せが続けば良い。




触れるだけ、触れただけ




これからもよろしくね?
お兄ちゃん。






(お、お兄ちゃん。いつまでそこにいるの!!)
(…あー、死にそう)
(なんで?)
(こんな可愛い妹を持てて……俺は幸せ者だ。)
(な、なに言ってんの。いきなり…)
(うわぁー!!!夕夏ちゃーん!!好きだー)
(やだ。いきなり、そんな大声で叫ばないでよ!!)
(好きだー!!)
(もう!!うるさい)

少し距離を置いても構わないよね??












-------------
はい、シュガー☆ファミリーでお馴染みの夕夏ちゃんと帝一です。
別人上等w
キャラ無視上等!!
短くてごめんなさい。
駄作ですいません、ありがとうございました。
「#寸止め」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -