『愛されるって凄く嬉しいことだわ。』

息を吐けば窓ガラスが息で曇る。冬には相応しい光景なはずなのにどこか不思議で幻想的なものだと思わせる。冷えた手を見つめてから唯一の話し相手に向き合う。

『あなたもそう思うでしょ?』

にっこり微笑んで近寄れば手が届く。あぁ…やっとね…あなたが手に入るわ。
私は今いる人類よりも幸せだ。これ以上の幸せなんかいらない。
昔からそうだった。望めば欲しがれば何でも手に入った。けれど、変ね…前までは何を望んでも手には入らない。操られるままなされるまま私は踊るマリオネット。けどね、今あなたは私の側を選んでくれるの。一生いてくれることを選んだ。なんて嬉しいことなの。

『愛しているわ、ねぇ愛してる。』

抱き締めて愛を囁けば不思議と涙が流れるの。嬉しいはずなのになんでこんなにも涙が流れるの?
なんでこんなにも悲しいの?やっとあなたを手に入れたのに。ねぇ、なんで私を見てくれないの?

『私を愛してるんでしょ?』

ならばもう一度甘く囁いてあなたの愛で溺れたいの。永遠の愛を、もっと私に頂戴よ。
雪よりも冷たい唇に自分の唇を重ねても私には答えてくれない。やっとやっと手に入れたのに。

『…返事をしてよ…メヨーヨ。』

私の声は端から届いてはいなかった。あなたの視線は端から私を見てくれていなかった。
メヨーヨから零れた血液を手で掬い自分の唇に運ぶ。既に身体の体温は冷たいはずなのに、あなたの血は温かい。

『一人になんかさせないわ。』

にっこり微笑んでメヨーヨの身体に刺さったままのナイフを引き抜いて刃を私に向ければこれで私もお揃いよ。これで一緒になれるわね。愛してるわ、メヨーヨ。









アザレアを噛み締めた








私たちは永遠になった。











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大学の課題が終わったのと同時にやりたかったBWSが今日終わりました!
凄く面白かった…!個人的にギランが好きなのですが、アザレアという花言葉を見た瞬間打っていました。人生初めての狂愛です。

話としてはメヨーヨが壊れてフィオナちゃんが刺したあととかがいいなって思ったんですが。
地下牢に窓なんかねぇわ…!と思いそれはやめようと考えた結果がこうなりました\(^q^)/
すみません、文章力なさすぎて色々と残念になってしまった…orz

読んでいただきありがとうございます。
狂愛は書いてみたかったのでちょっと良い経験になりました!ありがとうございます!!

2013.02.25
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