私は彼に用があった。私は彼に文句があった。私は彼に怒りをぶつけたかった。
扉をおもいっきり開ければ驚いたのかそのターゲットはベッドから起き上がってきょとんとしていた。
私はお構い無くその人物の近くに寄った。

『アッシュ!昨日が誕生日って聞いてない!!』

私はベッドに乗っかり壁に寄りかかったアッシュを逃がせまいと壁に手を着いた。

「はぁ?お前それ誰に聞い…」

『なんで言ってくれなかったの?』

アッシュの言葉を遮り心に沸々と沸く怒りをアッシュにぶつける。
私にとって誕生日は家族や大切な人たちでお祝いするもの。その日があったから自分たちは生まれてきた。その大事な日に何故アッシュは一言も言ってくれないの?そんなに、そんなに…

『…迷惑、なの?』

悔しくて涙が出そうだった。確かにアッシュはまだファミリーには入ってはいない。だけど、このレガーロにファミリーに来たからには大切な私たちの家族。それを忘れないで欲しいのに。

『まだファミリーや…私のことが信じられない?』

私は俯いてから壁から手を離した。
それほど私はショックだったから。アッシュの誕生日を祝えなかったのが悔い。
ベッドを下りようとした瞬間後ろから抱き締められた。あまりの驚きで身体が固まる。

「誕生日を言わなかった事は謝る。悪かったな。」

肩の方に頭を乗っけられて撫でてみる。
私も少し言いすぎたな。

『私こそごめんなさい。少し言いすぎた。』

そう言って振り返れば優しい笑顔。その顔に心臓が跳ねた。

『誕生日、おめでとうアッシュ。』

頬に触れるだけのキスをプレゼントした。






とある本音の話



これからは隠さず言ってほしい。



(不意打ちでやるとは良い度胸じゃねぇか)
(プレゼントはリンゴね?)
(そんなんより…)
(より?)
(イチゴ頭が欲しいって言ったら?)
(…!!それはダメ!!)
(いいじゃねぇか)
(それにアッシュはリンゴがお似合い)
(はぁ!?ふざけんなリンゴ意外も好きだ…って何だよその疑いの目は)



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やっと書けました!夜中の3時30分…orz
もう寝ます……


2013.02.04



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