日だまりが目立つ昼の時間。 いつもだったら食事を作ってくれるマーサは午後から外出をしていた。各自で昼食を調達するように言われていて、私とノヴァはキッチンに来ていた。いざ来てみたはいいけれど昼食を作る材料という材料があまり用意されていなかった。 一応あるものを全部机の上に並べてみて顎に手を押さえる。ショコラータにイチゴ、リンゴにパン、クリーム。これだけあれば美味しいドルチェも作れそう。 「で、何を作るんだ?」 お互いに材料と睨めっこ。この材料なら… 『…サンドイッチとか。』 ふと思いついた事をぼそりと呟く。パンにクリームを塗ってイチゴを挟んで食べても良いし、ショコラータを塗ってリンゴを挟んでも良いかも。そう考えるだけでお腹の虫が鳴く。それにノヴァも承諾してくれて作る準備をする。私はクリームをパンに塗って、ノヴァは果実を小さく切ってくれた。私はクリームを塗ったパンにイチゴを乗せて挟む。 『じゃあノヴァ、味見してみて?』 サンドイッチをノヴァの口元まで運ぶ。クリーム自体はマーサが作ってくれた物だし美味しいだろう。でも何故かノヴァは躊躇して顔を赤くしていた。私はパンが大きかったのかと半分に切ってもう一度口元まで運んだ。 『ノヴァ?』 首を傾げながらいるとノヴァは小さく「…もう自棄だ。」と言って口の中に入れた。 もぐもぐと口を動かすノヴァを見ていると私はまるでノヴァが小動物の様に見えて微笑んだ。それにノヴァは「…わ、笑うな。」と頬を赤くしながら言った。 『ごめんね?それより美味しい?』 そう問うと黙ってコクリと頷いた。良かった、じゃあ、私も一口。パクリと口に含むとクリームの甘さとイチゴの酸味がよく効いていてちょうど良い甘さなのだけど、クリームはちょっと足りないかな?次はショコラータとリンゴを… 「フェル、頬にクリームがついてるぞ。」 『え?どこ?』 頬を手で触ってクリームが付いてる所を探す。恥ずかしい所を見られた。急に顔が熱くなる。 「そこじゃない…違う。……じっとしろ、僕が取る。」 そう言ってノヴァは私の頬に指を添えてクリームを取る。それが何だか無償に恥ずかしくて下を俯いた。 『あ、ありがとう…今布巾を』 「いや、必要ない。」 ノヴァはクリームがついた指を舐めそれに私は顔が熱くなる。だって、ノヴァが指を…その…舐めるって…凄く意外な光景を目にして、私は少し落ち着く為にサンドイッチ作りに専念した。 ショコラータをパンに塗ってリンゴを挟む。味見をしようと口元に運ぼうとすると「あまり味見をするな…」とノヴァの呆れた声とため息。 『甘いものを見てるとつい味見しちゃうの。』 「お前はパーチェか。」とまた呆れられむっと頬を膨らます。…ノヴァの意地悪。食べるのを我慢してお皿に乗せた。とっても美味しそう。ふと作業をしているノヴァの方を見るとノヴァの頬にショコラータが付いていた。私はノヴァの肩をつんつんとつつくとそれに反応したノヴァが私の方へ振り向く。それと同時に私はショコラータの付いてる所を舐めた。 「!!!!!!」 直ぐ様自分の持ち場に戻ってノヴァを見ると案の定ノヴァの顔がタコの様に赤くなっていてわなわなと震えていた。きっとお説教は時間の問題だろう。と私は気づかないふりしてサンドイッチをつまみ食いした。 甘党達の甘い昼食 甘いものを見ているとつい味見したくなるの。 (フェル!!) (ノヴァもいる?) (大体お前は…) (はい、あーん。) (おい!ちゃんとはな…むぐっ…!!?) (怒った時は甘い物にかぎる。) ーーーーーーーーーーーーーーーー *相互記念 小春日和(清水紅葉様) ほのぼのじゃありませんね…ケーキに砂糖と生クリームを乗せたくらい甘いです…!((そんな事ない すみません、別人っぽくて…ノヴァもキャラが安定しません。フェルもフェルじゃないし…なんかバカップルだし…。すみません。 リクエスト通りになってますでしょうか…? なってませんねm(_ _;)m こんなものしか書けなくて申し訳ないです。 相互ありがとうございました!!凄く嬉しかったです!!これからも末長くお付きあいをお願い致します!! 2012.11.06 |