息を吸って深呼吸をしてから道場の扉の前に立つ。
今日は大切な練習試合。
いつも通り弓が引けるか少しだけ不安だった。

『どうしたんだろ…いつもだったらこんなに緊張するはずないのに…。』

いつもの練習試合は緊張するとかではなくただ弓を引くだけだと考えていた。
だけど色んな所からのプレッシャーからか期待されていると意識し始めてくるとだんだん不安になってきていた。

はぁ、と少しだけため息をつき扉を開ける。

『よろしくお願いします。』

中に入るとまだ誰も来てはいなかった。
とりあえず着替えに行こうと更衣室に向かう。
第一ため息なんて私らしくない、ちゃんと今日も集中していかなきゃ。
決意をしてぐっと拳を作る。
それから着替えて道場に戻って弓の準備をした。
そうしていると宮地君や木ノ瀬君達が来た。

「先輩、今日は頑張りましょうね。」

「木ノ瀬、早く着替えに行ったらどうなんだ。」

「宮地先輩、僕と先輩の仲を引き裂こうとするんですか?趣味悪いなぁ。」

「木ノ瀬…大体お前は」

いつもの様な光景を前にしてふふっと微笑む。
大丈夫きっと私なら…きっと…。
それから時間が経ち練習試合の時間に近づいていった。
それでも未だに不安が募ったままで…
宮地君に『少し外の空気を吸ってくるね。』と伝えてから道場を出て行った。
顔を洗おうと水道の前にくると草原で横になっている人がいた。
『あ。』と呟き私はそれに近づいていく。

『お昼寝してるの?隆文君。』

そう言って隣にちょこんと座った。

「んー…、若菜か…。あぁ、少しな…。」

『気持ちい?』

「あぁ、良い昼寝日和だぞ。」

『ふふ、何それ。』とくすくす笑う。
確かに今日は風が気持ち良くて絶好の昼寝日和?だった。
ふと空を見上げれば小さな雲がぷかぷか泳ぎなんだか私も眠気がさしてきた。

「なんかあったか?」

『え?』

ふいにそんな事を言われちらっと隆文君を見る。
それでも隆文君は目を瞑ったままで…

「なんかお前今日はやけに変な顔してるからよー。」

『何それ』と言いたかったけれど言葉につまる。
それはなんだか上手く否定ができなくて、あまりにも図星すぎて。

『なんだか不安なの。怖くなっちゃって、変だよね…なんだか、今日の私…本当に。』

話しているとだんだん涙が瞼から零れ落ちていった。
なんで泣いているのかわからない、ただ不安とプレッシャーで押しつぶされそうだった。

『こんなんで私…っ!!』
いきなり腕を掴まれぐいっと引っ張られた。
私は隆文君に覆いかぶさるような形になっていて、ただ心臓がばくばくと震えた。

「バーカ、若菜は深く考えすぎなんだよ。もっと気楽に考えろ。それに、辛かったら俺に半分遣せば良いんだ。まぁ、できる範囲までなら力になってやる。」

そう言ってにっこり微笑んでぽんぽんと頭を撫でてくれた。

『…りがとう、隆文君…。』

そう言ってから涙が溢れ出してて、気づけば隆文君に抱きしめられていた。
いつも思えば私には隆文君がいた、どんな時でも相談に乗ってくれて。
それが私の唯一の心の支えだった。

『ありがとう、隆文君。私、今日の試合頑張るから。』

「そうか、そうか。んじゃあ、俺も頑張るとするかー」

そう言ってから私を放すとニヤリと意地悪な笑みを私に向けて強引にキスをしてきた。
待って、隆文君…何に対して頑張るというの?!
深くて甘いキスの中それから私は自然と目を閉じていた。









溢れ出す涙とは裏腹に







『隆文君、大好きだよ。』

「お、お前…あんまそんな事言うなよ…。」

『照れてるの…?』

「バカ、照れてるわけねーだろ。」

『ふふふ。』

きっと私はあなたがいれば大丈夫なの。




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えー(´Д`)なんか、甘甘じゃなーい。
なんか、甘甘っていうよりぃー苦辛?(((なんだそれ
つか、名前をそんなに読んでない気が…タイトルも適当だろこれ。
最低ですね、私こんな意味不文章打ってるとか終わってるのも当然\(^q^)/
すいません、如何だったでしょうか(;´・ω・)
気合いで頑張ったらぐしゃぐしゃになって甘くない物になりましたね。
でもでも!!リクエストというかなんというか…ありがとうございました!!
すごく、すごく嬉しかったです!!!(o>∀<)o
本当にありがとうございました!! 感謝感謝です!!



2011.6.17