V | ナノ

・君がいるから僕は生き長らえた。君が僕の話を聞いてくれた、ただそれだけのことが、僕をこの世界に止めたんだ。

・此処にはないけれど確かにそうであった、あの日の情景

・寒いのはどちらかと言えば苦手ではない。けれど、暖かさを知った後の冷たさは苦手だった。余計に冷たいと感じてしまうから。

・寒いのはどちらかと言えば苦手ではない。けれど、暖かさを知った後の冷たさは苦手だった。その暖かさが冷めていってしまうような錯覚を覚えるから。

・泣きじゃくる少女の声。少女を囲むようにして集まる子供たち。ちらりと向けた視線がとある少年と重なる。「助けて」無言の救いを求める声。私は視線を戻し、歩き続けた。「ごめんね」後悔を得ても私は立ち止まれない。それが、私だから。


*補足
・この世界に止(とど)めたんだ
・情景(じょうけい)…心にある感じを起こさせる光景や場面。
・泣きじゃくる〜はどこで切っても可。


「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -