犯人は捕らえられた。しかしまだ事件は幕を下ろさない。さて、この犯人、都市部の幾つかの施設に強力な爆弾を仕掛けたと言う。だがその場所、個数を供述する気配を見せない。ただ犯人はこう言った「私の家族、一人をあなたが殺害するにつき、一ヶ所、お教え致しましょう。」迷いは無かった。テロリストの家族の殺害など大多数の犠牲者をだすより遥かにましだ。犯人の母親を目の前で絞殺した。「一ヶ所ずつお教えするとは言ってませんよ?さあさあ、どんどん殺害しないと、爆弾を処理し損ねてしまうかも!!」父、兄、弟、叔父、叔母、従兄弟…るいるいたる屍が部屋に転がる。もうだれがどのくらい犯人に近い血縁者かも分からないくらいの大量の屍が折り重なっていた。「私ねぇ、嘘ついてました。爆弾なんて仕掛けてないんです。ここで私は爆弾をしかけたと言う脅迫の罪を背負いますね。ですが、あなたは?あははは、そんなお顔なさんな。私のこの供述が爆弾発言でしたね。なーんて。」


"もうあと一人殺したって同じだと思いました。"

[犯人Bの供述より]
- ナノ -