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憧れだけが膨らんで、まだ俺は無限の可能性があると信じられていた頃
物心ついた頃から、俺は一人だった。
両親はいない。
施設で乱暴者の鼻つまみ者として育った俺は、14の歳にそこを飛び出してから旅を続けた。
途中で、プーアルという話し相手を見つけ、共に旅をした。
金銭的な問題は自分の腕が解決してくれた。
持っていないものを持っているものから奪う。
単純な行為に単純な毎日。
目的など、持つこともなかった。
目的を持つことは縛られることだとさえ思っていた。
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