『名前、ずっと一緒にいようね』
うそつき
『約束だよ』
うそつき
『うそつきうそつきうそつきうそつきーっ!!!!!』
「………っ!」
ガバッと勢いよく起きあがる。はぁ、はぁ、と乱れた呼吸。じっとりとした汗。
「…ふ、うっ」
ぽたりと涙が頬を伝って流れ落ちた。
「うそ、つき…っ!」
頭が痛い。割れそうだ。
もう2年も経つのに、貴方のことを忘れられない。忘れたくない。
貴方さえいればそれだけでいいのに。
他に何もいらないのに。
ねぇ、なんで?
なんでなの?
なんで…。
一度溢れた涙が止まったのは明け方だった。