タカ:ハンバーガー3つくださーい、領収書はリュウで


ユキ:くださーい


リュ:……お前ら、何故来た…いや、何故知ってる…


タカ:寧ろ何故バレてないと思ってるんですか。やっぱバカですよね。あぁ、知ってましたか。すいません、改めて辛い現実を突きつけちゃって


リュ:相変わらずお前は本当に楽しそうに言うな。あの会話で初っぱなからよくそこまでスラスラと…


タカ:まぁ、先輩がドMだからしょうがなく言ってあげてるんですよ


リュ:止めてくれないかな、その認識。俺はどちらかといえば本当はSのほ


ユキ:はあっ!?


リュ:お前がそう驚いたらマジでMみたいになるからやめろおおおお


ユキ:大丈夫、たとえリュウがキモいぐらいのドMでも多分友達だから、多分、きっと、う、うん多分


リュ:無理だな、お前俺を見捨てたな


ユキ:いやぁ、ねぇ…



リュ:もういいよ、とりあえず俺の周りの口の軽さが分かった

ユキ:君の友達は結構粘ってたよ。ただタカがハーゲンダッツだしたからねぇ。ほら、ハーゲンダッツ最強じゃん?


リュ:じゃん?じゃねぇよ。俺の周りは200円もしないで裏切るのか、


タカ:先輩相手にそんな秘密守っても仕方ないじゃないですか。むしろ感謝してあげなきゃ


リュ:もー解ったよ、金欠どもだからな


タカ:さすが金が有り余ってる先輩は言うことが違いますね
。こんなやっすいジャンクフードじゃ満足できないんですね


リュ:やめろおおおお、バイト先でそんなでかい声で嘘を言うなああああ店長の目が痛いから、


タカ:まぁどうでもいいんで、ハンバーガー100個ください。領収書はリュウで


リュ:いいんだな、本当に作ってくるぞ


タカ:どうぞ?先輩が金払いますから


リュ:……3つでいいんだな


ユキ:うっわ、しょぼっ。ごめんねこんなとこ見ちゃって。大丈夫私見てないからー


リュ:とかいってニヤけんなむかつくからー


タカ:っていうかちゃんと接客していただけます?俺達客ですよ。お客様は神様じゃないんですかー

リュ:少なくともお前らは神様じゃないことだけは確かだ


ユキ:はいはい、じゃあ(ニヤ)

ユキ&タカ:スマイルくださーい


リュ:……


ユキ:顔強張ってるよ、それ接客業の人の顔じゃないよ


リュ:……


タカ:ス・マ・イ・ル、ください。スマイル100個でもいいですよ。あぁ、先輩のスマイルそんなに見てもしょうがないですからやっぱ止めときます。


リュ:お前はいつどんな時でも人を傷つけるのを忘れないな


タカ:人聞きの悪いこと言わないでくださいよ。先輩にだけです


リュ:いや、そこでどや顔されても


ユキ:っていうか、私も被害にあってますけどー


タカ:俺はフェミニストですよ


ユキ:私は女ですが


タカ:!?!?


ユキ:その表情やめてもらえますーむっちゃ腹立つから。何、その初めて知ったみたいな顔


タカ:すいません、全て顔にでてしまって


ユキ:普段はポーカーフェイスのくせにこんなときだけ…


リュ:つか今まで散々女泣かせたやつがよくフェミニストとか言うよ、ドSが


タカ:いやぁ、モテるって罪ですねぇ。すいません、先輩の方には回ってこなくて俺ばっかり


ユキ:とりあえず後で飲もうぜ


リュ:おう、被害者の会だ


タカ:モテないやつの僻みってやつですか


リュ:うるせー、何でお前がモテるのかさっぱりわから


タカ:負け犬の遠吠えってやつですか


リュ:もう色々諦めるんで、せめて最後までしゃべらせてもらえますかー


タカ:ってか先輩のせいで無駄な時間を過ごしてしまったじゃないですか


リュ:え?俺のせいなの?一番被害にあった俺のせいなの?


タカ:自覚なしですか…


リュ:憐れむな!!


ユキ:……


リュ:マジお前も憐れむなって、ほんとここの同盟は大切にしようって


ユキ:リュウと同盟組んだってねぇ…前裏切られたし(テストの時)


リュ:お前の頭で補習受けさせないほうが裏切りだわ


タカ:ほんっと、それだけは同感です


リュ:はい、そこ。だけを強調しなーい


タカ:事実ですから。嘘つけないんです、俺


リュ:優しい嘘や人を守るための嘘もあることをまずは覚えようね

タカ:自分を偽ってまで生きたくないんで


リュ:お前の言葉で死にたくなるやつがいることを知ろうか


タカ:はぁ?


リュ:ねぇ、俺確か年上だったよね?先輩って言われてるよね?


ユキ:つか、もうこのくだり飽きた。


リュ:そんなこと言うなよ、それ言っちゃ駄目だろ、それ言い出したら元も子もねえよ


タカ:先輩との不毛な会話はもうこれぐらいでいいですか?


リュ:何、その話してやった感は

タカ:さっさとスマイルだして終わりましょ


リュ:……


ユキ:いや、リュウがスマイル出さないとこれ終わらないからね、さっさと終わろ。早くしないと傷が深くなるよ


リュ:その二択は俺にとってどちらもプラスではないんですが


ユキ:まあまあ、いつものことじゃないか


リュ:……


タカ:先輩には他に道はないんでもうさっさとしてもらっていいですか、


リュ:……あ゛ーもうっくそっ、…(ニコッ)



タカ:……

ユキ:……


タカ:そうですね、先輩すいませんでした。ここまでひどいとは……


リュ:うるせーだから嫌だったんだあああ


タカ:まぁこれでやっと帰れるんで、


ユキ:だねぇ帰ろ


タカ:あ、ハンバーガー食べていいですよ、先輩の奢りですから


ユキ:じゃあねーバイバーイ



リュ:……バイト先変えようかな





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