ユキ:わぁ、りゅうの家初めて来たー

タカ:先輩来るの初めてですか?

ユキ:うん。タカは来たことあるんだ

タカ:まぁ

リュ:散々荒らしてな

タカ:違います。持ち物検査ですよ。先輩が変なもの持ってないかの検査です

リュ:またの名をガサ入れな

タカ:まぁそうとも言います

リュ:認めちゃったよ

タカ:まぁそんなことどうでもいいんで、ゲームしたいです

リュ:ちょ、こらこら、勝手に…
ユキ:人の家のゲームの場所を一発であてるなんて

タカ:まぁこのために毎回わざわざ先輩の家まで行ってやってますから

リュ:別に来いとか一回も行ってねぇよ、勝手にお前が来んだろ

タカ:先輩の心の声を聞いてあげてるんです

リュ:一回も思ったこと無

タカ:バイオハザードしましょーバイオハザード

リュ:はいスルー、華麗なるスルー、お前に行ってるよな

ユキ:やりたいやりたい!!

リュ:お前、バイオハザード系のやつ無理だろ

ユキ:私が無理なんじゃなくて向こうが私を怖がって逃げ出すの!
リュ:それって、女としてどうなの?

ユキ:えっ?いや、名誉かなって……

リュ:お前のその素晴らしきポジティブ精神、尊敬するわ

ユキ:はっ、跪けよ

リュ:うぜー、

タカ:もー、先輩達がふざけてる間に準備しちゃいましたよ

ユキ:さすがタカ!!用意がいい!!
リュ:果たしてそれは用意がいいと言っていいのか?

タカ:はい、どうぞ先輩

ユキ:ありがとう

リュ:え…、俺の分はもしかして
タカ:あるわけないでしょう、バカですか

リュ:俺、先輩だよね?ここ俺ん家だよね、これ、俺のだよね

タカ:働かざる者食うべからずって知ってますか?何もせず無駄に生きてる先輩に

リュ:え、そんな壮大なスケールでの話?

タカ:何もしてない先輩ができるわけ無いでしょ、バカですか、あぁバカですね、ならこれを機に覚えてください。常識を

リュ:え、俺ここまで言われるの?

タカ:はい

リュ:もうお前帰れよ

タカ:なんでも先輩の思い通りになると思わないでください、嫌なら自分が出ていけばいいでしょう。出ていけよ

リュ:寧ろ何も思い通りにいかないんですが

タカ:というかいいんですか?先輩勝手にバイオハザード始めてますが

リュ:え、やばい…

ユキ:い、い、いやああぁぁぁ
キッショイ、ま、マジキモい来んなボケーー

リュ:い、痛い痛い、簡単に言えばシューティングだから、そのリモコンは打撃用じゃないから、生身の人間を殴るための物じゃないから

ユキ:いやああぁぁぁぁ、来んな来んな、あたしに近づくなぁぁ

リュ:痛っだからやらせたくなかったんだよ。つか、タカ止めろよ、何普通にムービーとってんだよ

ユキ:ユキ先輩の恥ずかしい日々を記録して後で本人に送ってあげようと思いまして

リュ:いいから、あぁ俺の部屋が荒れていく…

ユキ:いやぁぁぁぁぁ、…あれ?リモコンが無い…

パリン

ユキ:……あら?

タカ:あーあ、はい、しっかりムービーに押さえましたー証拠ありまーす

リュ:お、お前ら……

ユキ:リュ、リュウには笑顔が似合うよ、ほらっスマイルスマイル
リュ:出来るか?お前らならできるか?

ユキ:あー……はは、えっと……すいませんでしたお邪魔しましたぁぁぁぁぁ

タカ:なら俺も、

リュ:二度と来んなーー!!!!





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