タカ:先輩たちテストの点数どうでしたか?
ユキ:んー?上がったよー
リュ:……
タカ:成程、リュウ先輩は死んだ、と。
リュ:うっせぇ
タカ:先輩。元気だけがとりえの先輩が落ち込んでどうするんですか?唯一の長所なのに
リュ:お前人の傷口に塩塗るの好きだよな
タカ:はい
ユキ:その素直さがなんで良いようにならないんだろうね
タカ:だってこれ以上完璧に近づくわけに行かないんで
リュ:ほんと憎たらしいなお前は
タカ:俺がすごいって話は良いんで、テストの話しましょうよ。はい数学は?
リュ:……42点
タカ;低っ
ユキ:高っ。すげっ
リュ:……は?
タカ:これが高いんですか?
ユキ:え、めっちゃすごくない?憧れの点だよ。えっとね……6×9=56だから私の9倍
リュ:うん、ツッコミどころが多すぎてどこから処理したら良いか分からない
タカ:まず6×9=54ですね
リュ:そしてお前は6点か
ユキ:うん。3点も上がった!マジ嬉しい
タカ:ってことは前3点ですか?
ユキ:うん、担任と数学の先生が泣いてた
リュ:お前は?
ユキ:ダメージなし、むしろガッツポーズ
タカ:何故にガッツポーズが
ユキ:0点かと思ってたから。まさかの3点、喜ぶでしょ
リュ:あぁ、なんか俺の点数って割りと良い点数なのかもしれない
タカ:先輩がくずってことに変わりはありませんがね、
リュ:ならお前は何点だよ
タカ:96点です
リュ&ユ:…………
タカ:すいません、文武両道な上にイケメンで
ユキ:なに、タカって文武両道なの?
リュ:うちの部活で一年ながらレギュラー
ユキ:……
タカ:すいません。俺神で
リュ:おい、誰かやり返せる奴いないのか
タカ:国語はどうですか?
リュ:……あっ85点
ユキ:どうした、何があった。お前はこっちだろ
リュ:何か出来たんだよ
タカ:まぁ、俺は94点ですが
リュ&ユ:……
タカ:ほんと、頭よくてすいません。
リュ:あ、俺保体95だ
ユキ:うっわ
タカ:先輩、範囲は?
ユキ:性について
タカ:うっわ
リュ:いやいやいや、点数いいから問題ないだろ
ユキ:最低っ、変態っ近寄んなクソ、私の事をそんな目で見てたのね
タカ:大丈夫ですよ。先輩は胸もくびれも無いんで
リュ:ユキが落ち込んでるんですが
タカ:現実を受け止めることも大切です
リュ:残酷だなー
ユキ:よしっ復活
リュ:早いなー、お前のメンタルはんぱねぇな
タカ:で、残りはどうでした?理科・社会・英語
リュ:51・49・81
ユキ:おいおい、また最後ちょっとおかしかったって。なんかリュウらしからぬ点数があったって
リュ:俺らしからぬってなんだよ。英語は今回簡単だっただろ
ユキ:ふんっだ。リュウなんか社会の49点のように死んで苦しめ
リュ:ここは同盟だっただろ
ユキ:裏切り者には死を
タカ:使いどころが合っていればかっこいい台詞なんですけどね、
リュ:ってか、ユキはどうだったんだよ
ユキ:聞いて驚くなよ。びっくりすんなよ。すんばらしいぜ
タカ:何で自らハードル上げるんですか
ユキ:追い詰められるほど燃えるんで
リュ:ほー、なら聞かせてもらおうか
ユキ:3、6、9
タカ:いや、先輩、3の倍数を言うんじゃないんですけど。テストの点です
リュ:ユキが涙目なんですけど
タカ:はぁ、先輩もバカですね。嘘泣きに決まってるじゃないですか
ユキ:流石タカアキ。見破ったか
タカ:というか、騙された人います?
ユキ:リュウが初めて。自分でもびっくりした
リュ:……俺の優しさって何だろう
ユキ:どんまいでーす
タカ:どんまいでーす
リュ:お前ら……
タカ:ま、俺は、89、93、96ですけどね
リュ&ユ:……
タカ:すいません、俺、神で
ユキ:く、くそぅ…
おい佐藤!補習だって言っただろう!どこに逃げた
ユキ:うわっ、覚えてたよ。やっべ逃げよ
タカ:いや、先輩の頭だと受けるべきです
リュ:俺もそう思う
ユキ:や、やだ、助けて
あ、先生と目ぇ合った。うっわこっち来てる。あ、や、やーだー
先生:ほら、行くぞ
ユキ:やーだー
リュ:あ、行った
タカ:いや、多分逝ったんですよ
ユキ:貴様ら裏切ったな…お、覚えてろよ……