愚行の結果

「愚行、だと……?」


「そうだ。愚行、その一言に尽きる
女性の感情は私には知らないが、犯されそうになっても尚、謝罪の一つで許されるということがあり得るだろうか」


「私は意志も魂も持ち合わせていないので分かりかねますが、先日、読んだ文書によると、その行為は妊娠の可能性もあります。避妊行為をする時間も無かったでしょうし…子供を孕んでしまえば、それは永遠に許されないことをしてしまったことになります。精神的に壊れ、自殺をする女性もいるらしいですよ?
謝罪一つで流せることでしょうか?
どんなに器量がよかれど、そのようなこと、出来るはずがありません
第一、行為に多少の抵抗はあったはず。それを抑えようとすれば必然的に暴力を奮われるでしょう。彼女は病院に行かれましたか?」


「そりゃ、殴られたなら行くだろうが」


「そこで質問だ
君達は彼女が病院に行ったという証拠を見たのかい?
証拠が無ければ、それは証拠不十分として審査する」


「お前らは何を言いたいんだ!」


「証拠は?」


「そういや、俺は見たことねぇな……ボスはどうだ?継承式が終わってからは、護衛とかで一緒にいただろ?」


「俺は早織と一緒にいたが…病院とか一度も行ったことないぜ
俺達の目を出し抜いて恭弥が暴力を奮って……あれ?いつ恭弥と早織が会ったんだ…?」


「今さら気づいたのですか?遅すぎますよ。人の手を借りて漸く違和感に気づくだなんて……」


「今さら気づいても、遅い」



ガレリアンは少しの笑みを浮かべて槌を叩き、宣言した











「君達は────有罪だ」






.

[*前] | [次#]

戻る




×
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -