少女と大空

始まりの警告


少女と大空



「ヒバリの奴、なにかしてくると思ったんだがな……」


ここ数日警戒していた山本達はナミモリーヌで近状報告をしようと集まっていた


「そうっすね」


「でも平和でいいんじゃねーの?」


「武の言う通りだよ。ねぇ、ツナ君?」


「……勝手にすれば?オレに関係ないし
つーか馬鹿だろ、お前ら。雲雀さんの異端さに気付かないのかよ」


「ツ、ナ……?」


「!誰だ…」


ファミレスで会話しているリボーン達
綱吉の豹変ぶりに驚いた彼らを他所に綱吉は右方向を向いたまま動かなかった
暫くしてそこに現れたのはドレスのような衣装を纏う緑の髪のツインテール


「クスッ……。流石はボンゴレ10代目
お初にお目にかかります」


「「「!!」」」


「人間じゃ、ないな……」


「あら、そんなところまで分かってしまうとは
貴方のおっしゃる通り、人間ではありません」


「……何の用だ」


「手始めにお父様がキャバッローネファミリーを裁く予定ですのでそれの報告に来ました
ボンゴレ10代目、沢田綱吉様と霧の守護者、六道骸様及びクローム髑髏様、そのお仲間の柿本千種様と城島犬様は恭弥様のご命令により裁きからは対象外となっておりますのでその旨もお伝えに参りました

では──精々、残り僅かな人生を楽しんでくださいね」


「雲雀さんの遣いってわけか。わざわざ悪かったな」


「いいえ、危害を加えていない方がいらっしゃって私やお父様共々、安堵しています
私のような物に無礼も働かない方がいてくださるとは…少しばかり名残惜しいですが、時間が無いので、ここで失礼致します」


少女がその場から姿を消したことにリボーン達は目を見開いた


「別に不思議じゃねぇだろ。じゃ、会計はよろしくな」


机にお金を乱暴に叩きつけた後、綱吉はファミレスから足早に立ち去った


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