「あーもうやだ!何で私達がこんなむさ苦しいとこ担当なわけぇ?」


「嫌になっちゃうんだけどぉ。ってか、結香はー?


「ここにいるわ、舞花
彩夏、ここに在るのはクレア様のご命令」


顔のよく似た三つ子(一人はゴーグルを付けている)がそんな会話をしているのはヴァリアー邸の談話室
そこの主達を殺気で差し押さえながら話していた


「分かってますよーだ!」

「一人二人ずつだとちょうどよねぇ?どうするー?」


「誰が欲しいの、貴方達」


「えーっとぉ、んじゃ私はそこのパッキンのガキと銀髪のおにーさんで!
随分と血ぃ見慣れてるみたいだしぃ?」


「私はそこのお偉いさんと赤ちゃんを。偉ぶってる奴、だーい嫌ーい!」


「……じゃ、余り物を食すことにします。いつまで経っても私は残飯処理班のようですし」


「ししっ……お前ら誰だよ」


「ここの奴らを殺ったのはてめぇらかぁ……?」


「質問ばっかりウザいんですが。あー、名前はさっきお互いに言ったんでしょーりゃくー。それ以外話すこともないんで、以下省略。そしてバイバァ〜イ」



彩夏がベルやスクアーロとの間合いを詰めて彼らの目の前に姿を現す


「───!?」


「にひっ、仲間の武器で死ぬなんて酷刑で滑稽よねぇ?ってなわけで」


二人が聞いたのはそこまでだった
次の瞬間、彩夏がスクアーロの義手をもぎ取りベルの脳天へと突き刺し、次にベルのナイフを奪ってスクアーロの体に無数のナイフが刺さって戦闘はあっけなく終わった



「この程度で暗殺部隊とか笑わせないでよねぇ」


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