「たくさん買ったね」


「えへへー、心優の宝物が増えちゃったー」


「僕達もお揃いのピアス買えたし、心優も満足そうだし……来たのは悪くなかったかな」


「そうだね。心優?」


目の前でジッと一点を見つめる心優の視線を雲雀とアラウディは追うとそこにはボンゴレとキャバッローネの大所帯


「心優、あの人達のことキライ」


「どうしたの、急に……」


「パパとママを傷つけた。心優、パパとママが大好きだからあの人達、キライ」


「……心優……分かるの?」


「ボンゴレの奴等を見るのは初めてのはずだけど……」


「早く行こう!」


「恭弥……?」


「!」


後ろから声を掛けられて雲雀は体をびくりと反応させた
そこに立つのは、ディーノ


「……誰、貴方」


「ママに近づかないで!」


「?マ、マ……?」


「…裏切り者が近づかないでもらえる?
それに恭は君のことなんて覚えてないよ」


「裏切り者って、最初に裏切ったのは恭弥で……「違う違う!ママは悪くない!」……っ」


「おー、やってるなぁ……。アラウディ、心優と恭を連れていけ。先に帰ってろ」


心優の前にクレアが立ち目を細めながらアラウディに言う
クレアの背後には使用人達が控える


「分かった。心優、行くよ」


「パパ……、ママは悪くないよね?」


「うん、ママは何も悪くない。恭、早く行こう
ここはクレアに任せるよ」


「あ、う…うん……」


「ま、待て……「おいおい、キャバッローネ。ちょっと面貸せ」……誰だよ、お前」


「クレア様に無礼を働かないでくださいますか」


「キャバッローネもボンゴレも似たようなものですね。反吐が出ますよ」


「「「まぁ、今さらですが」」」


「…………殺っていいんでしょうか、クレア様」


「あぁ。特設会場を創ってやる
思う存分暴れろ、てめぇら。容赦するな、慈悲を向けるな、受けた仕打ちを思いだし、殺せ」



クレアの言葉と共にディーノやボンゴレの周りの景色が一変した





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