「……ディーノ…………」


「それ、キャバッローネ……?」


雲雀の持っていた写真を見てアラウディは少し驚いていた


「あ、うん……。知ってるの?」


「まぁね。でもその先祖さ。…もう思い出すことも無いから写真は燃やしたけど」


「そっくり、だったんだね……。僕も、もういらない
今はアラウがいるから──」


雲雀は写真を破り小さい紙切れになった物をゴミ箱に捨てていく


「あのね……アラウ、僕……「僕、恭が好きだ」…ぇ………」


「今まで、人間を信じようとしなかった。でも、恭だけは信じたくなった……恭にずっと側にいて欲しい。隣でその笑顔を見せて欲しいんだ

恭、僕と付き合って、「喜んで……!!」


「い、いの……?」


「僕もアラウが好き……っ、アラウと会って、いろんなことを教えてもらって、アラウともっといろんな世界を見てみたい……!汚れたこんな僕でも、アラウは気にせず一緒に居てくれて……、だから……ん…っ」


雲雀の言葉を遮るようにアラウディはキスをする。それを受け入れて雲雀は何度か余韻に浸る


「……っ、可愛すぎ……絶対に離さないから」


「う、ん……!」




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