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散文三本ノック(TOV/フレン×ユーリ) #

 真夜中に一目を忍んで僕の部屋へとやってくる君はいつだって酷く楽しそうな表情をしていて。等閑な挨拶をして窓を乗り越えベッドの上に座るとにやりと人の悪い、僕の大好きな笑みを浮かべて言うのだ。

「フレン、腹減った」

 食堂から何か貰ってこようか、なんて言ったら君の機嫌は益々良くなるばかりだろうから絶対に言わないけれど。その代わり、君の機嫌が最も悪くなる言葉をあげる。

「僕もだよ、ユーリ」

「はっ」

 柔らかいベッドに転がり挑発的に笑う君は、ああ、なんて美味しそう。







1.互いに欲するものは同じ



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 非常識で不道徳な行為の後、太陽が顔を出す前に君は僕の部屋から姿を消す。それも僕が気付かないように、こっそりと。

 だから目を覚ました時に残っているのは、君の香りと、微かな体温だけで。

 日が昇れば簡単に帰ることが出来なくなるのはわかっているけれど、僕は君と、二人で今日を始めたいんだ。そういったら君は至極迷惑そうな声を出しながらも照れたように笑うんだろう。

 想像の中の君につられて、僕はシーツの中、独り笑った。







2.くすくす



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 ぎしぎしと骨が軋む音が響いて身体中が悲鳴をあげた。胎内を出入りするそれが熱く脈打ち内壁を強く抉る。その度に自分の物とは思えないような甲高い声が出て、口を塞ごうとした手は柔らかなマットレスに纏めて縫い止められた。
 見上げれば端正な顔に汗と情欲を滲ませた幼なじみが普段絶対に見せないような表情で笑う。それが何だか腹立たしくて、一刻も早くこの不毛な行為を止めたいと思いながらも、与えられる快楽を手放せない自分が浅ましい。

 揺さぶられるたびに張り詰める身体とは正反対にだんだんと弛緩してゆく意識を繋ぎ止めるのも億劫になって、俺はゆっくりと目を閉じた。







3.もう好きにしてくれ

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zatsu。


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