「こーすけっ」

「………」

「いい加減ふてくされてないで出て来いよ」

「ふてくされてなんかねー」

「じゃあ拗ねてんのか」

「拗ねてもねー」

「悔しいのか」

「違ぇっつってんだろ!!」


『孝君は本当に弟みたいで可愛い』


「…っ、…ガキんときから聞き慣れた言葉だよ」

「言っとくけど、今のお前すっげーガキだから」

「なっ…!」

「だってそうだろ!さっきから千代ちゃん何度も家来てんだぞ!今にも泣きそうな顔して!」

「!!!」

「お前より小さい手ぇ振り払って『触んな。オレは千代の弟じゃねぇ、他人だ』だって?ふざけんなよ、言われた千代ちゃんの気持ち考えろ!!」

「……っ」

「好きな女をお前の勝手で傷つけんなよ、守れよ!男だろ!」

「………オレ、は」

―――ガチャッ

「孝介」

「……………わりぃ、浜田」

「謝る相手違うだろ」

「…行ってくる」

「おう。メシ作って待ってるから」

「―――サンキュ」


ボソッと呟いたら浜田は何も言わずただ笑った。

ああ、オレはまだガキだ





大人びているけど孝介だってまだ中学生。いろいろと成長段階です。
そして言うときは言う浜田。
リクありがとうございました!

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