ごめんな、ごめんな、
しのーか。
「水っ…谷君!」
「しのーか…ごめん…ごめん…っ」
「そっ、なに、抱きつかれたら…苦しっ…」
(“抱きしめる”じゃなくて“抱きつく”…しのーかはまだオレを許そうとしてるんだね)
(優しいね、しのーか)
(でも)
「ごめん…っ」
「――んっ」
「ごめんな、しのーか。大好き、大好きだ…しのーかに好きな奴いるのわかってるのに…ごめんな…」
「――水谷…く、」
「…ごめんな、大好き。大好きだよ、しのーか…愛してる」
「ふっ…あ…」
(馬鹿みたいに謝罪の言葉を吐くことしかできないオレを許して)
(ごめんな、ごめんな)
たくさんのキスをした。後先なんて考える暇ないくらい。
「俺を好きになって……――――篠岡」
もう何も考えられなかった。
水谷も千代ちゃんも優しい子。
リクありがとうございました!