キスマークに秘められた罠



 
銀時×


快晴。
その2文字がピッタリな今日。雲一つ無いとはまさにこのこと。
そんな良き日に万事屋銀ちゃんこと銀時は真撰組の縁側でボーっとしていた。
特にすることもなく、仕事も無い。つまり暇なのだ。
神楽は公園に遊びに行ったし、新八は隣町へ買い物。
暇すぎて遊びに来てしまったのだ。そんな言い訳をしながら、愛しの恋人のもとに。



「旦那ァ…何しにきたんでさァ?」

縁側でボーっと空を見つめいると後ろから声がした。この声は…と振り向くと、可愛い少年が眠そうな顔をして立っていた。

「んー?…遊びにきた」

適当に返事をする。まぁあながち間違っちゃいないしな。

「そんな嘘、つかねェでくだせェ」

どこか嬉しげに銀時の横に座る。

「どうせ、オレに会いに行きてくれたんでしょう?」

上目遣いで銀時を見遣る。その小悪魔な笑みに銀時はドキリとした。

(こいつ…)

なんて綺麗な顔してんだ、と改めて思った。

「だって沖田君会いに来てくれないし、もぅ3日もヤッてないし…」

口を尖らせ、沖田の目をみる。
「ヤりに…きたんですかィ?」

嬉しいのか哀しいのか、どっちだかわからない表情をして俯いた。間髪をいれず銀時は答えた。

「いんやァ?アレ、消えてないかなって」

怪しげに笑しながら沖田の胸元に手を伸ばす。

「だ、旦那!?」

首筋には蚊に刺されたような赤いマーク。

「消えてないっと」
「………っ」
「アレ?ナニ思いだしちゃったのかな、沖田君?」

にやりとしながら沖田を見つめた。
(やっぱ可愛いな…)

「………ドSでさァ」

銀時に聞こえないように小さな声で言った。

「本当はヤりたいケド、新ちゃん達帰って来ちゃうし……今日はこれだけにしとく」

そういいながら首筋に唇を近づけた。

「ん…旦那ァ?」
「キスマーク、いつ消えるかわかんねェや」
「へ?」
「キスマーク消えたらまた付けにくるってことだ、さっ新八と神楽のとこに帰るか」
「……?」
「じゃぁね、沖田君。キスマーク消えたら教えろよな」

「……!」

手を振りながらさっさと帰っていってしまった。

「キスマーク消えたら教ろよな」

その言葉だけが頭に残る。
キスマークが消えたら、オレから会いに行かなきゃ…ってことですかィ?

「たまには会いに来い」

って言えばいいのに。
回りくどい人だ…。

問題は…キスマークが消えるまで我慢できるか、でさァ。



+反省文+
ごめんなさい。
意味不明です…はい

銀さんの策略にはまる沖田。
みたいな?←

結局明日会いに行きますっていうオチ。

では、ここまで読んで下さりありがとうございました!

09.05/21