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『暫く、家を出て漫画喫茶とかを転々とすることになるとおもうから、』

有言実行、先輩は今池袋中の漫画喫茶で転々と寝泊まりをしていた。童顔なのに大丈夫かなとおもったが何故かそこらへんは九十九屋とかいう男に手助けされ、大丈夫らしい。
もっと僕頼ってくれていいのに、そう思うけどひとつだけやってみたいことがあるからあえて僕の家には呼ばなかった。
そして俺も、有言実行。

「なんで青葉君がここにいるの?」
「先輩が心配できちゃいましたー!」
「……はぁ」

重い溜息、片手には某人気海賊漫画。パソコンの画面にはもちろんダラーズのサイト。
遠慮もせずに勝手に隣に座る。寝るために借りているのでペア用、何と言う好都合。

「僕忙しいから、はやくでていってくれないかな」
「漫画片手になにいってるんですか〜、実は僕寂しがり屋なんですよ〜?」
「ちょ、くっつかないで今主人公がかっこいい場面なんだから!」

先輩、本音が洩れてますよ。
え〜とはいいつつ離れてあげる優しい僕。そしてそこでなにもしないで少しかたまっていると、先輩が読み終わった漫画をパサと閉じてまた溜息をつく。

「…で、青葉君はなにしにきたの」
「えへへ、実はですねぇ…」

なにも持っていない無防備な手を強く掴んでソファーに押し倒す。先輩は驚いたが、すぐに冷たい目に戻った。
…いいですねその目、ぞくぞくします。マゾ属性は無いつもりだが、先輩にだけは反応する気がする。それともこの表情を崩したいっていう、サド属性かな?

「気持ち悪い」
「まだなにもしてないのにですかぁ?」
「これからなにするかわかるから気持ち悪いんだよ。手、離して」

先輩が力を入れてもびくともしない。嘘、流石の俺もそこまで力強くないからびくりとはした。だが喧嘩の差か、起き上がることはできない。

「嫌ですっていったらどうします?」
「……………変態」

ぞくり、背中が感じた。
あぁやっぱマゾなのかもしれない。褒め言葉ですと返せば先輩は一番重い溜息をついた。

「…で?ここで変なされると僕追い出されちゃうんだけど?」
「大丈夫ですよ、気づかれなきゃいいんですから」
「……………本当変態だよね」

お褒めに頂き有り難うございます。えっと、抵抗しないってことは俺はこのまま進めちゃっていいんだよね?ま、駄目っていわれてもヤるけど。

まぁ、許可もでたことだし遠慮なくいただきますか。



「ん…っ、…はぁ」
「先輩、声、小さくしてください」
「わかってるよ馬鹿青葉君…っ」

左手は僕の肩を掴んで、右手は口を覆う。しつこいかもしれないけど本当ぞくぞくする。
だって、壁を除けばすぐ人のいる場所で上から覗けるようなこの場所で先輩とヤっている。聞こえないか不安そうな先輩の顔も快楽に任せてしまう顔も、こんなに人がいるのに全部全部僕のもの。

「いっ…青葉君なんでおっきく…っ」
「すみません、少し興奮してしまいました。…先輩も固くなってますけど、イきそうですか?」

かっと赤くなって背中に爪をたてた。っいた、…しょうがないだろからお返しに激しく動いてあげた。さっきより大きな声で喘ぐからバレないか心配だけど、まぁこの時間帯人いないし、大丈夫だよね。
…でも、声を出さないようにいっても聞かない帝人先輩には、お仕置きが必要ですよね?

「声小さく、ですよ?」
「ん…っ!?んぅッ…」

右手を退けて唇を唇に押し当てた。キスをしながら鼻で息継ぎをすることが苦手な帝人先輩はキスが嫌いらしい。
だからこそコレでお仕置きだね。
──しかし、それはお仕置きにはならなかった。

「やっ、あお、ばくんぅ…っ!」
「!!!?」

なんてイヤラシイ顔するんですか、先輩…っ!先輩はキスが苦手なわけではなかった。この反応から考え、逆にキスで感じてしまうらしい。

「…っあ、青葉くんっ…イく…ッ!」
「僕もです…っ!」

先輩が果ててきつくり僕の締め付けるものだから抜き取ることなんて出来ずに中に出してしまった。
息を切らした先輩が鞄からポケットティッシュを取り出し、片付けを始める。今さっきまであんなにエロく喘いでいた人とは思えない行動だ。
着替えも済ませ、何故か荷物を鞄に詰めて、漫画を元の場所に戻しに行った。とりあえず先輩の後に着いて行けば、会計をしていた。

「ここ以外に泊まれる場所あるんですか?」
「ないよ」

ですよね。九十九屋とかいう男の圧力がかかっているのはこの漫画喫茶だけだし。
じゃあどうするっていうんだろう。

「…どこいくんですか?」

まさか、自分ん家に帰るとか言い出すんじゃないでしょうね。そんなことをしたら紀田とかいうやつにほだされるに違いない。じゃあ他にどこへ?喧嘩人形?情報屋?首なしライダー?バンの奴ら?
眉をひそめていうと先輩はケロッとした表情でいった。

「そんなの、青葉くん家に決まってるでしょ。もうこの漫画喫茶使えなくなっちゃったし」

え…?間の抜けた声を出している暇もなく、先輩は家どこと尋ねてくる。
…僕の理性が保つかどうか、っていう新手の焦らしプレイですか。流石Sがぶれないですねぇ。





…っていう8巻の続きを
考えてみました(゜∀゜)!
青葉、お前…っなんであそこで
「僕ん家に来ます?」って
言えなかったんだ!ばかぁ!

と、ヤケになり、
あぁ漫喫Hしたかったのね
と妄想に走りました☆あは←

はやく9巻こいっ(^ω^)
と、願いつつ

ここまで読んでいただきありがとうございました!

10.07/24